反抗期の心も解きほぐす「学校の先生」の実力

「人は変われる」その手助けをやり抜く覚悟

――思春期の子どもたちを相手にする中で、教員としてとくにやりがいを感じたことは何ですか。

嶺井 家庭環境が複雑で、友達とも仲良くできない子がいました。小学校の近くの川べりに、いつも自転車がたくさん並べて停められているのですが、ある日その子が自転車の鍵をすべて引き抜いて川に捨ててしまった。それから週末を挟んだ丸3日間、2人で川に入って鍵を探しました。

結局鍵は見つかりませんでしたが、その日からその子は心を開き、私に悩みを話してくれるようになりました。今でも時折連絡をくれて、食事をする関係です。大変な苦労もありますが、教員は本当にやりがいのある仕事です。

教員ならではの”あるある話”に花が咲く

大川 私は教師と口を利かない女の子が印象に残っています。話しかけても、彼女は「うざったい」「大人は信じない」と返すだけで、取り付く島もない。しかし、心が凝り固まってしまうのには必ず原因があるということを大学で学んでいたので、くっついたり離れたり距離感を変えながら粘り強くアプローチを続けました。

ある日、つらそうな顔をしていたのでこっそり後ろをついていくと、彼女は体育館の裏で泣いていました。そこで時間をかけて話を聞いてから、だんだん私に心を許してくれるようになった。後日、彼女が「大川先生のクラスになってよかった」と言っていたと人づてに聞いたときは、思わず涙が出ましたね。人は変われるし、教員はその手助けができると確信した出来事でした。

大学時代にできたネットワークが、今でも支えに

――教員としての今後の目標を教えてください。

創価大学では、小学校教員志望者向けに、小学校教員として勤務している卒業生を交えて、教育現場における課題や事例について勉強会を実施している

嶺井 教員14年目を迎え、最近は若手の教員を指導する機会が増えてきました。自分の経験を語るだけではなくもっと広い知見を身に付けるため、今春から創価大学の教職大学院に通っています。まるで学生時代に戻った気分ですが、今のほうがずっと向上心は強い。パワーアップして、子どもたちの前に帰りたいですね。

大川 私は英語科の教員なので、生徒が英語を使えるように指導することはもちろん大切です。ただ、受験や就職に役立てるだけではダメ。「英語を使って見聞を広げた先に何があるのか」を生徒に考えてもらえるような教育者になることが、今の目標です。

――最後に、創価大学だからこそ得られるメリットを教えてください。

嶺井 子どもたち一人ひとりを大切にするという姿勢を、私はまさに母校の教授方から学びました。また創価大学は、都内には珍しいほどの大自然に包まれた広々としたキャンパスで、ICTの設備も充実。学びたい人には最高の環境が整っています。

大川 教員は資格を取ってゴールではなく、むしろ卒業後が本番です。1人で荒波を乗り越えようとすると途方もない大仕事ですが、創価大学のOB・OGは現場に大勢いて、支えになってくれます。学生時代にできる同期や先輩とのつながりは、一生涯の宝物。きっと皆さんの力になってくれるはずです。

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