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ランニングで海を守る、アディダスの本気 2024年までに全製品をリサイクル可能に

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  • アディダス 制作:東洋経済企画広告制作チーム
グローバルで同時開催された「Run For The Oceans 2018」

5月に北海道を襲った39℃という猛暑も記憶に新しいが、地球環境の異変を感じずにはいられない異常気象が続いている。地球に暮らすわれわれ一人ひとりが環境保護を意識すべき時代になっているのではないだろうか。スポーツブランド・アディダスでは、ランニングすることで海洋環境の保護に役立てられる「Run For The Oceans」という画期的な取り組みを進めている。その背景には、サステナビリティに対する同社の“本気”があった。

ランニングが海洋環境保護に役立つ!

現在、アディダスがグローバルレベルのサステナビリティ戦略として掲げているのが「海洋環境の保護」だ。とりわけ、海を汚染する廃棄プラスチックの問題へダイナミックに取り組んでいる。その姿勢がもっとも同社らしい形で示されているのが、海洋環境保護団体「Parley for the Oceans」(パーレイ・フォー・ジ・オーシャンズ)との協業で行なっている「走ることで海洋環境保護の活動に協力できる」という取り組み「Run For The Oceans」(ラン・フォー・ジ・オーシャンズ)の存在だ。

これはスマホアプリ「ランタスティック」を通してランニングした距離が記録され、1キロ走るごとに1ドルがアディダスから海洋保護教育活動「パーレイ・オーシャンスクール」に寄付されるというもの。寄付金は、海洋汚染に関する子供の教育支援や、海洋を守るためのシステムおよびツールの開発などに使われる。

アプリから簡単にチャレンジできる

そして2019年も「Run For The Oceans」が行われる。世界海洋環境デーである6月8日(土)から6月16日(日)までの開催で、この期間中にアプリ「ランタスティック」をダウンロードしてチャレンジに申し込むだけで簡単にエントリーが可能だ。アプリを通して走ると、1キロごとに1ドル分の海洋環境保護を目的とした寄付がアディダスによって行われる。自分の総走行距離はもちろん、世界での走行距離順位や世界1位の人の走行距離なども確認でき、楽しみながらランと海洋環境保護に貢献することができるのだ。

また、期間中の6月15日(土)には葛西臨海公園・葛西海浜公園でイベント「RUN FOR THE OCEANS IN TOKYO」も開催され、ランニングやヨガ、海洋環境を学べるワークショップなどさまざまなブースの展開、さらには豪華ゲストを招いてのライブなども予定されている。日本だけでなく、ニューヨークやバルセロナ、上海などの都市でも大規模なイベントを実施する予定だ。同プロジェクトの手応えについて、アディダス ジャパンCSR担当シニアマネジャーのアンジェラ・オルティス氏はこう話す。

「昨年開催されたこの『Run For The Oceans 2018』には、全世界で約100万人のランナーが参加し、総走行距離は1240万キロ以上を記録しました。日本でも約1万5000人のランナーが参加しました。多くの参加者に、海洋汚染について考えていただくきっかけになったと思っています」

実は、アディダスと「Parley for the Oceans」とのコラボレーションによる海洋環境保護の取り組み自体は、2015年から始まっている。2016年には、海岸沿いで回収された廃棄プラスチックから製造した糸を使用した画期的なシューズの試作品を発表。その後、量産体制が整い、2017年に「ウルトラブースト パーレイ」として一般発売。同年アディダスは、廃棄プラスチックを再利用したシューズを計500万足生産した。

2024年までに全製品でリサイクル素材を使用

海洋プラスチック廃棄物からつくられたアディダスのランニングシューズ。 2019年は海洋プラスチック廃棄物を使用したシューズを1100万足生産する予定

「私たちにとってかけがえのない海がプラスチックで汚染されています。『Run For The Oceans』の大きな目的は、そうしたことに対する意識をユーザーの方々の中で高めていただくこと。同時に、私たちスポーツブランドにとって、プラスチックの一種であるポリエステルは商品の生産に欠かせない素材ですので、将来のために代替素材を見つける必要がありました。それだけに今回確立されたエコ・イノベーションは、サステナビリティ戦略を進める当社にとって、非常に重要な一歩といえます」(アンジェラ氏)

ちなみに同プロジェクトとは別になるが、アディダスは2021年春夏に、100%リサイクル可能な(製品を丸々リサイクルできる)ランニングシューズ「フューチャークラフト ループ」の一般発売を予定している。さらに2024年までには、なんと同社の全製品で100%リサイクルのポリエステルを使用することを公約している。アディダスは決して体裁だけでなく、紛れもなく“本気”でサステナブルな世界を実現しようとしているのだ。

深刻な海洋汚染につながるプラスチックゴミの問題は、世界的な問題となっている

近年の海洋プラスチックの問題は、非常に深刻といえる。世界の海には1億5000万トンものプラスチックゴミが存在し、そこへ少なくとも年間800万トン、実にジャンボジェット5万機分の重さにあたるプラスチックゴミが新たに流入していると推定される。日本近海も例外ではなく、マイクロプラスチック(5mm以下の粒子となったプラスチック)の濃度は、世界平均の27倍にあたるという調査結果もある(※)。日本人にとっても海洋プラスチック問題は、まったく対岸の火事ではないのだ。

そうした中、アプリを使って走るだけで海洋環境の保護に参加できる「Run For The Oceans」は、環境のために何かいいことをしたいけどなかなかできないという人にとって、まさに絶好の機会だ。当然、走ることで自分の健康増進やリフレッシュも図れる。アディダスとしても、自社の姿勢を世に広められる。サステナビリティを本気で実現しようと考えるアディダスならではの見事な“三方良し”の仕組みなのである。

※出典:国際環境保全団体・WWFジャパンのHPより
https://www.wwf.or.jp/activities/basicinfo/3776.html