「若者のスーツ離れ」が仕事に与える大損害 お金もセンスも不要!身だしなみの基本のき

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たかぎ 身だしなみを整えることは、そのままビジネスの成果につながっていきます。ある金融機関に勤務する若手ビジネスマンの例を挙げましょう。スタイルはいわゆる中肉中背ですが、とにかく身だしなみに無頓着でした。合わないスーツを着続けるせいで、全体的にマイナスの印象となっていました。そこで、ヘアスタイルからスーツ、靴まで全身スタイリングしてあげたところ、周囲の反応が180度変わりました。

彼自身「女性はあんなに、人の外見を見ていると思いませんでした」という感想を漏らすほど。コミュニケーションもよく取れるようになり、何より自分に自信を持てるようになった。仕事の能力は変わらないのに、印象を変えただけで仕事の成績も上がるとは、彼にとって目からウロコだったようです。

 スーツの選び方・着方次第で、人としての魅力を高め、潜在能力も大きく引き出すことができるんですね。私は今、外資系のコンサルティング会社に勤めていますが、以前は金融機関にいました。そこでは男性は毎日全員スーツでしたが、今の外資系コンサルでは、場面によってスタイルを変える人が多いように思います。実際、社内で見かける男性のほとんどはカジュアルなスタイルです。客先に出向くときはかっちりしたスーツに、社内で過ごす日はカジュアルなジャケットにTシャツを着たりします。

たかぎ 確かにクールビズなどの影響もあり、スーツのトレンドは全体的にカジュアル化している傾向にあります。それでも、重要なミーティング、商談などのときには、かっちりとしたスーツを着ますよね。真剣な自分の意思を相手に伝えるという意味で、必要なことです。演出としてスタイルを考えることも、ビジネスでは重要ですから。

 良いスーツを着ていれば、好感度も高まりますよね。私も仕事柄、カジュアルな格好で出社する日も多々ありますが、スーツはしっかりそろえています。またいつも会社に「置きジャケット」をしており、緊急の場合でも対応できるようにしています。個人的には、大きすぎるブローチや派手な柄のスカーフは相手に威圧感を与えてしまうような気がして、避けています。かといって無難では面白くない。今日着ているダーバンのスーツはデザインも着心地もよく、体にしっくり馴染んでくれる逸品です。

やはり自分がどう見られたいのか。どう自分を表現したいのか。そこがいちばんの肝ですし、若い人にはポジティブに考えてほしい。若い頃は「ルールに沿うように」「目立たないように」と考えがちですが、そのうち、プロフェッショナルとして自分でコーディネートできるようになってほしいですね。

たかぎ 手軽な既製品ももちろんいいですが、20~30代向けのセミオーダーも人気ですね。上質なスーツを正しく着れば自分に自信もついて、仕事に積極的になれる。スーツがグローバルに広まっていった理由の一つが、ここにあると思います。まずは、スーツをどう選び、どう着たらいいのか。その基本知識を持ってほしい。百貨店や専門店のスーツ売り場に足を運んで、スタッフの方に気軽に相談することから始めてみましょう。

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