人生100年、夫婦円満寿命を延ばすコツ 仲の「いい夫婦と悪い夫婦」の違いはどこに?

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2. 「大丈夫?」と「ありがとう」は魔法の言葉

例えば、「『夫の行動』で夫婦関係が深まるきっかけになったものはありますか」という設問に対して、「体調を気遣ってくれる」36.7%や「感謝を伝えてくれる」34.0%などを見ると、夫からの何げない言動で夫婦関係が良好に保たれることがわかる。「最近、仕事が忙しそうだけど大丈夫?」「今日のごはんおいしいね。いつもありがとう」など、妻への思いやりが表れる一言は、夫婦の距離を縮める魔法の言葉といえるかもしれない。

3. 思っている以上に妻は「におい」に敏感

アンケートには「パートナーに対してどんなことが『不満』ですか?」という問いもあった。夫婦共通で高い不満要素は「性格」「態度」「配慮」。これはお互いさまだから仕方ない。むしろ大いに気にしてほしいのは、夫と妻でギャップが大きかった不満要素に「収入」とあわせて「におい」が挙がっていること。しかも夫6.0%に対して、妻28.0%と、4倍以上の差があるという点だ。

夫婦関係が崩れてしまう意外な原因

さらに深掘りして、夫婦間でギャップが大きかった「におい」について、「『生活空間のにおい』で夫婦関係が崩れてしまう要因になりそうなものはありますか」と妻に尋ねてみると、「枕のにおい」がダントツの35.1%。続いて、洗濯物、布団やベッドと続いている。

そう聞くと、夫が遅くまで寝ていた寝室に入ったときの、あの、もわっとしたにおいを思い出す人がいるのではないか。結婚当初の若い頃には感じなかったにおいが、近年立ち込めるようになっていると。実際、年を重ねると首から頭皮にかけてのにおいがきつくなるという話も聞く。

最近、妻が枕カバーやシーツ、布団カバーをこまめに洗濯し始めたという人は要注意

勇気を出して、枕のにおいを嗅ぐことのできる妻がどれだけいるかはわからないが、最近になって妻が、枕カバーをはじめシーツや布団カバーをこまめに洗濯し始めたという人は、自身のにおいに少しは関心を持った方がいいかもしれない。

そもそも「におい」を感じ取る嗅覚は、脳の情動をつかさどる部分に働きかける感覚だ。情動とは、つまり好き・嫌い、快・不快、信頼・疑心などの感情と、それに対する適応行動のこと。そう考えると、においは夫婦関係の根底に直結する極めて重要なファクターといえそうだ。

既婚男性には、いま一度、「夫婦円満寿命」をいかに延ばすかについてよく考えていただきたい。妻は思った以上に、夫のさりげない一言に一喜一憂するし、あなたのにおいに敏感だ。妻との関係や「夫婦円満寿命」を延ばすアドバイスを指南してくれる、「妻との関係みらい予測診断」を活用して、現在の妻との関係を改めて見つめ直してみるのも1つだ。

親しき仲にも礼儀あり。日々の暮らしにおいて、今よりほんの少しだけ気遣いやマナーを意識するだけで、この先の長い人生が良くも悪くもなるということを忘れないでほしい。