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「5月のエアコン試運転」で確認する6項目とは。調査では試運転をした人の9割が自己流・誤解した方法で実施

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  • ダイキン工業 制作:東洋経済ブランドスタジオ
エアコンの試運転の必要性については、メーカーが10年以上前から呼びかけているが、ダイキンが実施した新しい調査*でも、試運転を毎年実施している人は2割未満にとどまるという実態が明らかになった。しかも、試運転をしている人の9割ほどが「自己流」の確認をしているという。エアコンの故障や不具合は、久しぶりに使う「使い始め」に起きやすい。真夏に突然動かなくなる事態を避けるためにも、本格的な暑さが来る前に適切な試運転で動作を確認しておくことが重要だ。
試運転は知られているが、毎年実施している人は2割未満にとどまる

不具合は珍しくない、しかも「使い始め」に集中する

ダイキンの調査によると、約4人に1人が「夏にエアコンの不具合で困った経験がある」と回答している。冬の経験と比べると、その割合は大きく跳ね上がる。さらに注目すべきなのは、不具合が起きるタイミングだ。夏にエアコンの不具合を経験した人のうち、およそ3割が「使い始めて1週間以内」にトラブルを経験している。久しぶりに使うタイミングで不具合が見つかるケースが多いということだ。

夏の不具合経験は冬を大きく上回る
エアコンの不具合は「使い始め」に集中する傾向がある

「エアコンに関するお客様からの問い合わせが集中するのは、例年7月です。真夏にもできるだけお待たせしないよう、修理受付窓口の人員を増やしたり、修理用部品を準備したりして、ヒト・モノの両面で対応を強化しています。しかしそれでも、ピーク時には問い合わせから対応まで通常よりもお待たせしてしまうのが現状です」と悔しさをにじませて話すのは、ダイキン工業サービス本部の水倉忠幸氏だ。
 

水倉忠幸
ダイキン工業 サービス本部
企画部 フィールド技術グループ
グループリーダー

とくにエアコンを買い替える場合、扇風機などと違い、設置工事が必要となる。新しいエアコンそのものは用意できても、工事に赴く人手を確保できなければ、実際にエアコンを使える状態が整うまで長い時間を要してしまう。そのため早めにエアコンの試運転を行い、故障や買い替えといった事態にもゆとりをもって備えておくことが重要なのだ。

「試運転をすることで『真夏にエアコン無し』という恐ろしい状態を極力回避していただきたい。また半年ほど使っていない状態から、気温の高い時期にいきなりエアコンを使うと、エアコン本体に大きな負荷がかかってしまうのも問題です。さほど気温の高くない、5月といった早い時期に一度試運転しておくことで、エアコンへの負荷が抑えられ、ひいてはエアコンの寿命を長く保つことにもつながります」(水倉氏)

試運転している人でも、多くが「自己流」という実態

こうしたトラブルを避けるためにも重要になるのが試運転だ。しかし、そのやり方については誤解も多い。

調査では、試運転をしている人のうち約7割がメーカー推奨とは異なる方法で行っていた。自己流の人や、夏と同じ使い方で実施した人も少なくない。

さらに、約7割の人が「正しく試運転できている」と思っているにもかかわらず、実際に適切な条件を満たしていた人は1割程度にとどまっていた。

試運転をしている人の多くが正しい方法では実施できていない

「最低温度にして10分以上運転」、その理由をダイキンが解説

では、適切な試運転とはどのような方法なのか。

水倉氏によると、試運転の基本は「冷房運転で温度を最低温度に設定して10分以上運転すること」だという。

「冷房を最低温度に設定することで、エアコンが最大の冷房能力で運転します。その状態でしっかり冷たい風が出ているかを確認することで、冷房機能が正常に働いているかどうかを判断できます」

さらに、そのまま30分ほど運転して室内機から水漏れがないか、異音や異臭がしないかも確認しておくとよいという。

「試運転では室外機の状態も確認していただきたい。外の排水ホースから水が出ているか、室外機から異音がしていないかなどをチェックすることで、トラブルの兆候に気づくことができます」(水倉氏)

本格的な暑さが始まる前に動作確認をしておくことが、真夏のトラブルを未然に防ぐことにつながる。

では万が一、暑い盛りにエアコンを使えなくなったら……。いちばんわかりやすい健康リスクが熱中症だ。「災害レベルの猛暑」といわれた2025年、熱中症による救急搬送人員数の累計は10万510人となり、とうとう10万人を超える状況となった(25年5~9月の累計。総務省消防庁発表)。こうした健康リスクについて、東京疲労・睡眠クリニック院長の梶本修身氏はこう語る。

東京疲労・睡眠クリニック院長
梶本 修身

「熱中症は『炎天下の屋外が危険』『活発に活動する若者がかかりやすい』というイメージが先行しがちですが、必ずしもそうではないのです」

日本の夏は総じて湿度が高く、汗が蒸発しにくいため、体内に熱がこもりがちになる。さらに暑さによって、さまざまな臓器の働きを調節する「自律神経」に疲れがたまり、体温調節機能が低下してしまう。それが熱中症の一因となるというわけだ。

自律神経機能は筋力などと違って、20代から急激に減少するのが特徴の1つだ。

また、あまり知られていないが、自律神経機能は加齢に応じてどんどん低下する。早いうちからかなり急激に低下することが判明しており、40代では10代の半分以下、50代ではなんと1/3程度にまで減少してしまう。

「加齢によって暑さ・寒さに弱くなったり、日常生活の中で疲れを感じやすくなったりするのはこのため。これを補うためにも、とくに中高年以上は、エアコンをはじめとする空調機器をしっかり活用することが重要です」(梶本氏)

ここで重要なのは、快適性や不快感には、温度だけでなく『湿度』も大きく関係しているということだ。梶本氏も「快適な環境で過ごすことで生産性や作業効率が上がり、かつ健康でいられる。いまや、エアコンは非常に重要な生活インフラなのです」と力を込める。

温度だけでなく「湿度」をコントロールするのが大事

室内における適正な湿度は「60%以下」が1つの基準。快適な温度とともに、湿度もコントロールできる高機能エアコンを使うことが望ましい。「普段の生活の中ではとくに、関心を持たれにくい『寝室の空調』を見直してほしいと思います。寝ている間は体感温度に応じた空調の微調整ができないため、空調機器が大きな役割を果たします」(梶本氏)。

高品質なエアコンは、どうしても家族全員が集まるリビングに優先して置かれがち。しかし、湿度までコントロールできるような良質なエアコンは、実は寝室にこそ入れるべきなのである。夜寝るタイミングで心地よい温度・湿度に調整した後は、そのまま朝までつけっぱなしにしておき、体に負担をかけないよう空調し続けるのが理想的だ。

昼間は灼熱地獄、夜はムシムシして寝苦しい……。あと数カ月でやってくるであろう暑い日々に備えて、今のうちからエアコンの試運転をしておこう。チェックポイントにのっとった適切な試運転を、夏を迎える準備リストに組み込むことが大切ではないだろうか。

*「ダイキン工業「エアコン試運転に関する実態調査」
インターネット調査 2026年2月16日(月)~2月17日(火)
自宅でエアコン(冷房)を使用している20代~60代の男女各300人 計3,000

※このページは、2019年5月17日に公開した内容に2024年3月22日、2026年4月20日に修正を加えました。