教師を海外で厳選採用し、一から育成 志の高い教師に教わらないと効果は低い

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研修では、各校の教師から前向きで熱心なディスカッションが飛び交う

英会話スクールの教師は、たまたま日本に住む外国人がバイトでやっていると思っていないだろうか?もちろんそういう教室もあるだろうが、英会話スクール・イーオンはほぼ全員が、わざわざ海外で採用活動をして、狭き門を突破して来日してきた精鋭たちなのである。

さらに来日後も厳しい育成が待っている。各校の教師を集めて行う研修では、「生徒が宿題を提出しなくなるのは一つの兆候」「転ぶ前に手を差し伸べることが教師の役目」ーなど、ディスカッション方式で活発な意見交換がされている。

「教師の質を向上させるには各校任せではなく、全社的な取り組みが不可欠です。当社が教師の研修や情報共有に力を入れているのもそのためです」と、同席した教務課トレーナーの飯田健二氏は話す。

東京本社 教務課 トレーナー
飯田 健二

イーオンでは各校に「教務主任」を置き、外国人教師と各生徒の学習状況を共有し、生徒のフォロー方法についてもアドバイスを行っている。飯田氏は長年の教師経験を基に、これらの教務主任も取りまとめる、いわば「先生の先生」だ。

「教務主任は外国人教師の指導の内容を確認し、さらにブラッシュアップするための勉強会なども行います。教務主任は生徒と教師の相性の対応や、自身の経験をもとに、日頃の学習のアドバイス、モチベーションの維持など、生徒をきめ細かくサポートします」(飯田氏)

同社のように各校に教務主任のポジションを設けている英会話スクールはあまりない。レッスンの質を追求するイーオンの姿勢がうかがえる。

イーオンのレッスンは、決まった曜日・時間に受講する担任制が基本だ。トレーナーのMark Besikof(マーク・ベシコフ)氏は「担任制は担任教師が生徒一人ひとりを把握し、継続的なサポートを可能にします。しかし教師の質がより重要になってきます。当社ではそのため、外国人教師を米国などで直接採用しているのです」と語る。

東京本社 教務課 トレーナー
Mark Besikof

マーク氏は、エージェント任せにせず現地での面接や採用、さらには研修までを一貫して担当している。日本で英会話教師経験者の外国人を募集すれば楽なのに、なぜそうしないのか。

「英会話教師に求められるのは教授法もさることながら、生徒をケアし伴走できる人間力です。人間力があれば、経験がなくてもしっかり育成する体制が整っていますので問題ありません」とマーク氏は話す。人間力重視で、そのためだけに来日する覚悟と志のある、本当に質の高い人材のみを採用しているため、「採用率はおよそ30人に1人」というから驚く。

これらの熱い取り組みを「よいレッスンのためには当たり前」と述べるイーオンであるが、生徒たちにはきちんと伝わっているようで、2019年1月に発表されたオリコン顧客満足度ランキングの「英会話教室・英会話スクール」で総合1位、さらに評価項目別の「講師」でも1位に選ばれた。

「必ず生徒の英会話力を上達させるというのが私たちプロの教師としての使命。そのために全力を尽くします」と飯田氏は力を込める。

実際に訪問すれば、その裏付けとなる教師の質の高さも納得できるだろう。その目と耳で確かめてみてはいかがだろうか。