スピード経営に、IT投資の新しい選択肢を PCの賢い活用で強くてスマートな組織に
「IT投資について、これまではどうしても『やむを得ないコスト』と捉えられがちでした。しかし、最近では、働き方改革や生産性の向上などの要請が高まる中、それを実現するための重要なツールとしてIT活用が見直されつつあります」と話すのは、オリックス・レンテック 執行役員の沖野俊之氏だ。
同社はその名のとおり、オリックスグループの一員で、計測器レンタル会社として1976年に設立された。「レンテック」の社名は「レンタル+テクノロジー」を意味するという。
長年、ものづくりの現場のニーズに応えてきた技術力にも定評がある。最近では、ロボットレンタルサービス「RoboRen」などを展開。併せて、PCやソフトウエア、クラウドなどのIT関連サービスも幅広く手がけてきた。「取り扱っている機器は3万2000種、170万台にも及びます」(沖野氏)というから驚く。まさに日本の企業のニーズにきめ細かく対応してきたわけだ。
沖野氏はさらに、企業におけるこれらの機器やPCの活用についても新たな潮流が発生していると指摘する。「キーワードとして挙げるならば、クラウドやサブスクリプション型のビジネスが普及する中で、『所有から利用へ』という流れが加速しています」
スマートフォンのアプリや、PCの通信やクラウドサービス、OSやビジネスソフトなどに加え、最近では、さまざまな分野でサブスクリプションサービスが広がっている。
最新のスペックがスピード経営をサポート
「さらに、PCやタブレット端末などをレンタルで利用される企業が増えています。PCの性能の差が業務スピードに大きな影響を与えるため、できるだけ最新鋭のPCを使いたいというニーズが増えているためです」と沖野氏は紹介する。
考えてみれば、毎朝何げなく立ち上げるPCの時間や、Webや業務アプリケーションを起動する時間は、積み上げれば無視できないほどの大きなロスだ。労働生産性を損なうだけでなく、従業員のモチベーションにも影響する。