東京で展開中!アートが日常にある街づくり アーツカウンシル東京が担う文化政策とは?

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東京で活動することが必ずしも東京のためだけの活動ではなく、どれだけ世界共通の言葉として広げられるか、ということを意識しているという。

「世界から注目が集まる今年の秋から来年にかけて、『東京を見てくれ、日本を見てくれ』だけではなく、東京で行っているわれわれの活動は世界中どこにいるあなた方にとっても共通概念であると強調したいのです。もちろん、世界中の人から見てもらうチャンスであることは間違いありませんので、多方面に用意される文化拠点を訪れていただきたい。ビジネスマンが東京に仕事で立ち寄ったついでだとしても、『日本を知りたい』という選択肢の中に芸術文化がきっちり入っているという環境を整えたいです」

東京大茶会

経営者もアーティストも求められる資質は同様

世界のビジネスリーダーがアートに精通していることが当然のように語られる時代である。

「人間でなければできないこと。その能力をどれだけ引き出せるか?それが経営トップに必要な資質であり、かつアーティストとして高く評価される人だと思うのです。先ほど申し上げた、知るだけでなく、考える、さらには感じる。これは人工知能では無理で、人間にしかできないことです。考えた結果から、新しいものを生み出していく。それは企業経営者もアーティストも一緒だと思います」

アーツカウンシル東京にとって、来年以降の活動こそ、さらに重要なのかもしれない。

「芸術文化が自分たちの生活の中にあるという人たちをどれだけ増やしていけるか。職業にする人はもちろん、副業でもいいですし、NPOに所属することでも、個人で寄付することでもいいのです。どんな形であろうと、芸術文化を楽しむ人を増やすことが、私たちにとっての大きな目標です」

アートアクセスあだち 音まち千住の縁 大巻伸嗣「Memorial Rebirth 千住 2018 西新井」(撮影:冨田了平)
東京キャラバン in 豊田(撮影:三浦知也)