企業に人気、三井不動産の「進化系オフィス」

規模を自在に変化。新たなビジネス創出も

働き方改革の拡大を背景に、シェアオフィスの需要が伸びている。中でも注目なのは三井不動産の法人向けシェアオフィス「ワークスタイリング」だ。昨年は「ワークスタイリングFLEX」という新たなサービスオフィスの展開も開始し、企業の成長を加速させるエンジン役も果たしている。

期間と席数を自由に選択「ワークスタイリングFLEX」

東京・新宿駅西口にそびえたつ新宿三井ビルディング。その11階にある「ワークスタイリングFLEX」にADDIXが利用を開始したのは2018年12月のことだった。新しいプロジェクトがスタートしたのを機に、本社とは別にフレキシブルに使えるオフィスを探して、ここを選んだという。同社のテクノロジーユニット担当執行役員・鈴木茂樹氏は、「ワークスタイリングFLEX」についてこう評価をする。

ADDIX
テクノロジーユニット
担当執行役員
鈴木 茂樹

「スタートアップ企業や成長企業は、社員の人数が頻繁に増減します。だから『ワークスタイリングFLEX』のように、利用する人数や使う席数を臨機応変に変えられるサービスオフィスはありがたい存在です」

デジタルマーケティングでスタートした同社はその後、徐々に業務領域を拡大してきた。現在同社は、ANAホールディングスと共同でアバター(ユーザーの分身)を開発するプロジェクトに取り組んでいる。

「このプロジェクトでは、さまざまな理由で飛行機に搭乗できない人がアバターを通じて旅行を擬似体験できるというようなものを開発しています」(鈴木氏)

先端的なテクノロジーを駆使するこのプロジェクトはセキュリティが極めて重要になる。さらに、このプロジェクトには同社の社員のほかに海外の企業も含め、複数の企業が参画している。そのため、交通の便がいいことも必須の条件だ。鈴木氏はそれらの条件に加えて「クリエイティビティを重視した」と指摘する。

「三井不動産が展開するシェアオフィス『ワークスタイリング』は、法人向けであるだけにセキュリティ面は非常にしっかりしていますし、交通の便も申し分ありません。しかも一般的にシェアオフィスは画一的なデザインや内装のところが多いのですが、『ワークスタイリング』の場合、新宿三井ビルディングは『レトロフューチャー』というように拠点ごとにテーマを設定していて、デザインや雰囲気がそれぞれ違います。雰囲気を変えることで発想も変わるということはよくあります。また、会議室は、壁自体がホワイトボードになっていて、ブレーンストーミングなどを行うには最適の環境が整えられています。ドリンクやカフェブースも充実していますし、マーカーやプリンタなどのオフィスツールもそろっている。スムーズにクリエイティブな作業に入ることができます。オフィスをどこにするか、3カ月くらい探し、いろいろ見学もしましたが、『ワークスタイリングFLEX』が私たちにいちばん適していると結論づけました。その選択は間違っていなかったと今も確信しています」

「ワークスタイリングSHARE」は月5万人以上が利用

三井不動産が「ワークスタイリング」を展開し始めたのは17年4月から。その経緯について同社ビルディング本部ワークスタイル推進部の細田知子氏がこう説明する。

「働き方改革の流れの中で、サテライトオフィスを検討したいというご相談が多くの企業様からありました。しかし、一般の企業がサテライトオフィスを自社で何カ所も展開するのは大変です。そこでセキュリティの高いサテライトオフィスを当社がつくり、法人間でシェアするというコンセプトを『ワークスタイリングSHARE』として具現化しました。法人の目線で開発していますので、企業が必要とする要素は可能な限り盛り込んでいます」

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