採用面接「第一印象」をバカにできない理由 見た目で損をしないための4つのポイント
採用面接の本来の目的といえば、自分の人間性や強みをアピールすること。要は「中身」を伝えることだ。そんな中で「見た目」はどれくらい重要になるのか。森岡弘氏はこう話す。
「もちろん、いちばん重要なのは中身ですが、やり取りするのは人間です。『見た目』の印象で、話す言葉がどれくらい相手に届くかが大きく変わってきます」
ひと口に見た目といっても、服装以外にも髪型や顔、体形、姿勢、女性であれば化粧などの要素も含まれてくる。はたして採用面接におけるスーツの重要性はどれほどのものなのか。
第一印象のほとんどはスーツで決まる
「人の印象は8秒で決まるといいますから、最初の8秒が勝負です。髪型などの影響も大きいでしょうが、第一印象のほとんどはスーツスタイルで決まると言っていいと思います。
そもそもスーツなんてだいたい同じ形なのに、なぜ? と思われるかもしれませんが、実は同じ形だからこそ違いがあらわになりやすいんです。面白いもので、例えば『だらしなさそう』とか、逆に『信頼できそう』など、10人が見たら10人全員が同じ印象を受ける着こなしというものがあるんです」(森岡氏)
では、面接で好印象を残せるスーツの着こなしは、具体的にどんなものなのか。まず鉄則として押さえておきたいのが、カジュアルな洋服を着こなすときとは考え方をきっぱり変えることだ。
「身だしなみを整える=おしゃれすることと思いがちですが、それは間違いです。なぜなら面接は『この人はちゃんとしている』『仕事ができそうだ』といった印象を残すことが目的で、おしゃれをする場ではないからです。スーツはそのためのツールと割り切り、『違和感となりうる要素をできる限り排除すること』が成功のカギとなります。
つまりカジュアルな服では一般的な『流行を取り入れる』とか『人とちょっと違いを出しておしゃれする』といった発想は、スーツスタイルでは捨てるべきなのです」(森岡氏)
この鉄則を踏まえ、面接で好印象を残すための4つの着こなしポイントをまとめた。もちろん、目指す業界や業種により理想のスタイルは変わってくるが、それもこれらの基本を踏まえてこそ、より効果的なアレンジが生み出せるというものだろう。