第2回アグリカルチャーコンペティション 大学生が食や農業の課題解決にチャレンジ

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川手審査委員長から、最優秀賞に選ばれた「Team Sath-tena」に賞状と国産農畜産物の6次化商品などの副賞が贈られた

最後は、表彰式。最優秀賞に選ばれたのは、日本大学商学部秋川卓也ゼミTeam Sath-tena。ゼミ代表の田中秀幸さん(3年生)とチーム代表の山下莉奈さん(3年生)は次のように喜びを語った。

日本大学商学部秋川卓也ゼミ Team Sath-tena

「2017年の6月からチームを発足させ、大会直前は土日もなく準備を進めてきました。どうしたらゲームの内容を理解してもらえるのか。多くの企業を訪問したり、シンポジウムなどにも参加したりして意見を聞きました。私たちの研究成果を多くの方々に見ていただき、とても良い経験になりました」

優秀賞は日本大学商学部川野克典ゼミKAWANO野菜生活チームが選ばれた。チーム代表の井田歩美さん(3年生)が言う。

日本大学商学部川野克典ゼミ
KAWANO野菜生活チーム

「バスツアーでは集客に苦労しました。当日、参加者が来てくれたときは本当にうれしかった。準備から当日のツアーまで、時間調整や段取りなどについて、多くのことを学びました」

審査委員特別賞には決勝に進出した東京農業大学国際食料情報学部のフードビジネス研究室菊地班、日本大学商学部川野克典ゼミAチームをはじめ、「援農ボランティアによる農村交流と魅力発信」を発表した和歌山大学地域活性化センターの岸上・大坪ゼミナール agrico、「幻の地鶏南部かしわの特性を生かしたマーケティング戦略とレシピの開発」を発表した日本大学生物資源科学部の川手督也ゼミナール チーム南部かしわ、「食品ロスを減らそう~アプリで地球を救う~」を発表した日本大学経済学部の新海宏美ゼミナール 新海ゼミ2班が選ばれた。

東京農業大学国際食料情報学部
フードビジネス研究室菊地班
日本大学商学部川野克典ゼミAチーム
和歌山大学地域活性化センター
岸上・大坪ゼミナール agrico
日本大学生物資源科学部
川手督也ゼミナール チーム南部かしわ
日本大学経済学部
新海宏美ゼミナール 新海ゼミ2班

審査委員長の日本大学生物資源科学部の川手督也教授が次のように大会を講評した。

「今年は参加者も増え、発表も本格的な学術研究からアクションリサーチまでバラエティに富んだものになりました。今後も自分の研究成果をさらに検証して、日々の活動に生かしてほしいですね」

また、東洋経済新報社から審査に加わった萩生田啓介メディア制作部長は「当事者意識を持って実際に行動を起こしながら課題解決の道を探るチームが多く、学生たちの機動力に感動し、また大変刺激を受けました」とコメントした。

最後に、川野教授が語る。

「表彰では勝ち負けがつきましたが、世の中に出れば勝ち負けは日常的なものになります。これから社会人として活躍するためにも、こうした大会の場でその基礎能力をぜひ磨いてほしい。本当の戦いはこれからです」

アグコンを通じて、食や農業などのテーマと真剣に向き合い切磋琢磨した大学生たちが、社会で活躍する日が楽しみだ。