レゴ®ブロックで「プログラミング的思考」 わが子の「将来の力」を育む学びとは?
「プログラミング的思考」を学ぶ意義
続いて、レゴ®ブロックを使ったプログラミング通信教育講座を提供しているZ会のスタッフによる、プログラミング体験講座が行われ、参加者がプログラミング的思考の学びの一端に触れた。
まず、ブロックを並べて、ポッチ(小さい突起)が上なら拍手、下なら足を踏み鳴らしてリズムを取るゲームからスタートした。このゲームの狙いは、ブロックのポッチの上下の違いという記号に手足の動きが対応するという、プログラミング的思考の感覚を理解してもらうことにある。
そして、レゴ®ブロックのロボット「レゴ®WeDo2.0」の組み立てへ。子どもたちは3人1組で「これはここにつなげるのかな」「こっちじゃないかな」などと話し合いながら、組み立て図に従って、ブロックやモーターを組み上げた。
次は、いよいよプログラミング。iPadのアプリを使って「進む」「向きを変える」「止まる」の3つの動作をプログラムしてロボットを操縦し、目的の場所まで動かすことに挑戦した。
さらに「進む」や「向きを変える」のアイコンの後に、「何秒間その動作を続けるか」や「止まる」のアイコンを入れて、どれだけ進むか、どれだけ曲がるかを指示する「カタマリ」を作成。それらをいくつも組み合わせることで、いったん起動させれば、あとは自動で目的の場所まで動くプログラミングについても考えた。「自分の思いどおりにロボットが動いて楽しかったです」と話す子どもたちの間に笑顔が広がった。
文科省の有識者会議は、プログラミング的思考について「自分が意図する一連の活動を実現するために、どのような動きの組み合わせが必要であり、一つひとつの動きに対応した記号を、どのように組み合わせたらいいのか、記号の組み合わせをどのように改善していけば、より意図した活動に近づくのか、といったことを論理的に考えていく力」と定義している。
その力は明日のテストには反映されないかもしれない。しかし、Z会は「こうした学びが、子どもたちの将来の力を育むと感じていただけたと思います。われわれの通信教育講座では、皆さんの家庭で『どうしたらうまくいくのか』を考え、挑戦することに十分な時間をかけていただけると思います」と、講座の意義を訴えた。
レゴ®エデュケーションは、「Only the best is good enough」というレゴ社の理念のもと、世界80カ国以上の教育機関に、レゴ®ブロックを活用したハンズオンの体験型のプログラミングロボット教材を提供しています。レゴ社独自の教育システムである4つのC(Connect, Construct, Contemplate, Continue)と決まった解答はないオープンエンド(Open-ended)の方式により、子どもたちの潜在能力を引き出し、知識の詰め込みではなく、なぜそうなるのだろう、という疑問や課題発見、論理的な思考から生まれる創造力を培うことができるレゴ社のプログラミングロボット教材は、世界中の教育機関から高い信頼を得ています。
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