ガバナンス強化でメディア事業を支える 5300台のPCを一元管理 TBSテレビ
SKYSEAは、大規模展開するPCの運用効率化、IT資産の可視化、情報セキュリティ対策強化を支援するクライアント運用管理ソフトウエア。インストールが許可されていないアプリケーションの使用やWindowsアップデート、セキュリティパッチの適用状況などを管理者側で統合的に把握し、必要な対応を行うことが可能だ。機能は定期的なバージョンアップで追加・強化されていくため、継続的な管理高度化も図りやすい。「それまで使っていた機能が備わっていることはもちろん、大規模活用を進める大手の事例が既に多数あり、使えそうだと感じたことも後押しになりました」と同社の岡崎 誠澄氏は選定理由について話す。
さらに、確認できる情報の細かさも評価した。例えば、従来、各PCにインストールされているアプリケーションのライセンス形式は簡単に可視化することができなかったが、SKYSEAではそれが行える。「複数のライセンス形式を持つMicrosoft Officeのようなアプリケーションも、PCや部署ごとにどのライセンスで購入しているか把握できるようになります。管理性の面でありがたいと感じました」と栗原氏は述べる。
PC5300台にパッチを適用
リモート操作で対応工数も削減
TBSテレビは、サーバーの運用保守等を担っている、富士通エフ・アイ・ピーの支援のもとSKYSEAを導入。現在はグループ計5300台のPCを管理している。今までより取得可能なインベントリ情報は増えたが、性能面のトラブルはなく安定稼働を続けている。また、セキュリティパッチは配布後の適用までを管理者側で実行できるようになったため、適用漏れが削減できているという。
さらに、同社が特に活用している機能の1つが「リモート操作」だ。SKYSEAのエディションによってはオプションとなるこの機能は、管理者が遠隔地から対象端末の操作を行えるようにするもの。「我々は地方拠点向けのヘルプデスク業務も行っていますが、現地に行かずとも高い品質のサポートが提供できるようになり、とても助かっています」と岡崎氏は語る。複数台のPCに同時接続できるため、問い合わせが重なった場合も、複数名が並行してリモート操作で案内することが可能だ。
情報の見やすさも向上。業務改善効果も出ており、1件当たり約3時間かかっていたログの確認作業が、現在は10分程度で済むようになったという。「これにより、ユーザーの使用傾向を分析してセキュリティ対策の方針を見直したり、インシデント発生後の証跡を作成する業務を迅速化できたりしています」(栗原氏)。
また社員が使うPCの台数は、近いうちに6000程度にまで増える見込みだが、SKYSEAであれば、機能と処理性能の両面で問題なく対応できると考えている。ITガバナンスの一層の強化に向けた新機能の活用も検討しながら、効率的かつ安定したクライアント管理環境を目指していく予定だ。
現場業務の要となるPCの適正運用促進、情報セキュリティ強化、資産管理の効率化を実現したTBSテレビ。ビジネスの安全・安心を担保しつつ、社員が仕事しやすい環境を整備することで、より魅力的なコンテンツやサービスの拡充につなげていく。