「グローバルで勝てる」英語力を身に付ける 世界で自分をアピールする、その方法とは?
トライアル&エラーこそがイノベーションを生む。今日から動く
――まずは何から始めればよいのでしょうか。
石倉 日本では教育の影響なのか、唯一の正しい答えがあるのではないかと、それを探し続けて最初の一歩が出ない人が多いのかもしれません。トライアル&エラーがイノベーションの最大の鍵となる時代において、これは致命的と言わざるをえない。とにかくやる。
走りながら、考え、修正すればいいのです。最初から完成を目指さない。プロトタイピングのように、とりあえず、英語でもなんでもまずは始めてみる。失敗してもいい、時にはできない日があっても、とにかく始めて、やり続け、改良していくという発想が必要です。
――最後に、先生がお考えになる真のグローバル人材について教えてください。
石倉 昔は、いろんな国で活動をして、英語ができれば、グローバル人材と定義されたかもしれません。でも今は、変化の多い時代です。どんなことが起こってもなんとかやっていける、協働していける人が真のグローバル人材です。ダーウィンの進化論のように、早く適応できる者が勝つのですね。
それには、外の世界を知り、自分にはユニークなところがあるという自信を持つことが必要です。そもそも、生きているだけで人はみなユニークなのです。One of a kind、その人しかいないよね、という意味の英語ですが、「自分は自分しかいないユニークな存在なのだ」という自信を持って、行動する人が集まれば面白い都市になり、国も活性化するでしょう。英語は世界のありようを知るいちばん簡単なツールですし、英語ができないだけで自信を失っているのはもったいない。英語を使って、一歩日本を飛び出せば、違う世界や価値観があり、自分を輝かせる方法がいくらでもあることを実感できるはずです。