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「グローバルで勝てる」英語力を身に付ける 世界で自分をアピールする、その方法とは?

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  • 英語特集 制作:東洋経済企画広告制作チーム
英語を共通語とするコミュニケーションがいよいよデフォルトとなった。ダイナミックに変化している世界では、国境を意識しないビジネスモデルが主流となっていく。いやが応でも英語というツールを持っているかどうかで、キャリア形成は違ったものになるはずだ。それならば、前向きに、さっさと英語を身に付ければいい、というのは自身も試行錯誤で英語を身に付けたという石倉洋子氏。グローバルなビジネス環境で求められる資質についてなど、話を聞いた。

英語で得られる情報量は日本語とはケタ違いに多い

――まず、あらためていまビジネスパーソンが英語を身に付けるべき理由を教えてください。

石倉 いちばんは、英語力があれば、得られる情報の量が格段に増えて、世界が広がるということですね。テクノロジーの発達のおかげで、どこにいても情報が取れる世の中になりました。ただ、日本語で読めるものはとても少ない。英語で発信されるものが圧倒的に多いことは事実です。今は非英語圏の多くの人も英語を話しますから、誰とでも会話できることも大きなメリットでしょう。自動翻訳は、タイムラグがありますし、まだ精度にも問題があります。また、どんな時代にあっても直接の対話から得られるものは大きいですよね。

英語はこれからますます必要なものになっていくでしょう。でもそんなに構えなくてもいいのです。英語を身に付けることは、投資対効果がすごくいいので、やってみようくらいの気持ちでいい。一度英語を身に付けてしまえば、日本という、小さな庭で遊んでいるだけになってしまうところが、年齢を重ねても、どこにいても、広い庭で遊べるようになるのですから。

石倉洋子氏/上智大学外国語学部英語学科卒。バージニア大学大学院経営学修士(MBA)、日本人女性初のハーバード・ビジネス・スクール経営学博士(DBA)取得。マッキンゼー・アンド・カンパニーを経て、グローバルな事業戦略や人材教育を専門とし、青山学院大学や一橋大学、慶應義塾大学で教鞭を執る。数々の企業の社外取締役を歴任。『世界で活躍する人が大切にしている小さな心がけ』(日経BP社、2015)など著書多数

――英語力を身に付けるために、大切なことは何でしょうか。

石倉 英語はツールですから、使わないとモノになりません。いちばん大切なことは少しずつでも、毎日英語に触れること。とにかく、頻度が大事です。

アイドルタイムの10分でいいから「聞く、読む、話す、書く」の四つのどれかに触れる。私の場合は音楽でしたが、好きなことを英語でやればいい。英字新聞を読むのでも、動画を見るのでも、話してみるのでも良いでしょう。私はポッドキャストで海外メディアのニュースなどを毎日聴いています。テック系のニュースも面白い。日本語では得られない生の情報に溢れています。

知識を増やすことだけではなく自分の意見を持つことが大切

――グローバルな環境で、堂々と振る舞うのに、英語力以外には何が必要と思われますか?

石倉 通常ビジネスミーティングが終わった後の食事では、ビジネスの話は一切しません。歴史、文学、アートやスポーツなどの話題になります。このとき日本人は、何も言えなくなってしまう人が多い。これは非常にまずいです。

トップになればなるほど、歴史やアートなどへの造詣が深く、哲学なども深く学んでいます。そのような人たちと、対等に会話をするには、幅広い知識を入れて、その上で自分の意見を持ち、表現することが求められるのです。インターネットで調べれば何でも出てくる時代ですから、知っているというだけでは大して意味がない。どんな情報を集めて、どう解釈し、どう思っているのかを伝えることが大切です。

ただ、政治や宗教の話は、気を使います。また当たり前ですが、国や人をバカにしてはいけません。日本人はどちらが上か下かということにこだわるところがある。上下ではなくみんな平等で唯一の存在である、個をリスペクトすることは意識していますね。どんな職業であっても、プロとしての自分に自信を持つことは、グローバル社会においてすごく大事なことです。

外国ではディベートもさんざんやりますが、日本では経験がない人も多く、聞き役に回ってしまう。聞いているだけではいないのと同じ。知識を入れるだけなら、19世紀の教育です。とにかく、論理的に思考を積み上げ、意見を戦わせる実践を積んでほしいですね。学校で集中的に学ぶのもひとつの手段だと思います。

トライアル&エラーこそがイノベーションを生む。今日から動く

――まずは何から始めればよいのでしょうか。

石倉 日本では教育の影響なのか、唯一の正しい答えがあるのではないかと、それを探し続けて最初の一歩が出ない人が多いのかもしれません。トライアル&エラーがイノベーションの最大の鍵となる時代において、これは致命的と言わざるをえない。とにかくやる。

走りながら、考え、修正すればいいのです。最初から完成を目指さない。プロトタイピングのように、とりあえず、英語でもなんでもまずは始めてみる。失敗してもいい、時にはできない日があっても、とにかく始めて、やり続け、改良していくという発想が必要です。

――最後に、先生がお考えになる真のグローバル人材について教えてください。

石倉 昔は、いろんな国で活動をして、英語ができれば、グローバル人材と定義されたかもしれません。でも今は、変化の多い時代です。どんなことが起こってもなんとかやっていける、協働していける人が真のグローバル人材です。ダーウィンの進化論のように、早く適応できる者が勝つのですね。

それには、外の世界を知り、自分にはユニークなところがあるという自信を持つことが必要です。そもそも、生きているだけで人はみなユニークなのです。One of a kind、その人しかいないよね、という意味の英語ですが、「自分は自分しかいないユニークな存在なのだ」という自信を持って、行動する人が集まれば面白い都市になり、国も活性化するでしょう。英語は世界のありようを知るいちばん簡単なツールですし、英語ができないだけで自信を失っているのはもったいない。英語を使って、一歩日本を飛び出せば、違う世界や価値観があり、自分を輝かせる方法がいくらでもあることを実感できるはずです。