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天皇陛下が戦没者を慰霊する旅を続けた理由 戦争と向き合い新たな皇室の時代を築いた

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天皇陛下が戦没者を慰霊する旅を続けた理由 戦争と向き合い新たな皇室の時代を築いた

  • 1986年4月12日に撮影された昭和天皇 1986年4月12日に撮影された昭和天皇
    REUTERS/File Photo
  • 1990年5月24日、韓国の盧泰愚大統領(当時)と宮中晩餐会にて 1990年5月24日、韓国の盧泰愚大統領(当時)と宮中
    Kyodo/via REUTERS
  • 1990年11月12日、即位の礼にて 1990年11月12日、即位の礼にて
    REUTERS/File Photo
  • 1992年10月23日には中国・北京の人民大会堂を訪問した 1992年10月23日には中国・北京の人民大会堂を訪問
    REUTERS/File Photo
  • 1995年8月2日、沖縄の平和祈念公園にて 1995年8月2日、沖縄の平和祈念公園にて
    REUTERS/Susumu Toshiyuki
  • 2005年6月28日、サイパンの戦場跡を訪問した 2005年6月28日、サイパンの戦場跡を訪問した
    REUTERS/Eriko Sugita/U.S. P
  • 2005年6月28日、サイパンで犠牲者の冥福を祈る両陛下 2005年6月28日、サイパンで犠牲者の冥福を祈る両陛
    REUTERS/Toshiyuki Aizawa
  • 2015年8月15日、武道館にて 2015年8月15日、武道館にて
    REUTERS/Toru Hanai
  • 2015年8月15日、武道館にて 2015年8月15日、武道館にて
    REUTERS/Toru Hanai
  • 2016年1月26日、マニラに到着した天皇皇后両陛下 2016年1月26日、マニラに到着した天皇皇后両陛下
    REUTERS/Romeo Ranoco
  • 2016年1月29日、マニラの日本人戦没者慰霊碑で頭を下げる天皇皇后両陛下 2016年1月29日、マニラの日本人戦没者慰霊碑で頭を
    REUTERS/Erik De Castro
  •  2017年1月2日の一般参賀での天皇陛下(右)と皇太子殿下 2017年1月2日の一般参賀での天皇陛下(右)と皇太子
    REUTERS/Kim Kyung-Hoon
  • 2017年12月23日、84歳の誕生日を迎えた 2017年12月23日、84歳の誕生日を迎えた
    REUTERS/Issei Kato
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  • 1986年4月12日に撮影された昭和天皇
  • 1990年5月24日、韓国の盧泰愚大統領(当時)と宮中晩餐会にて
  • 1990年11月12日、即位の礼にて
  • 1992年10月23日には中国・北京の人民大会堂を訪問した
  • 1995年8月2日、沖縄の平和祈念公園にて
  • 2005年6月28日、サイパンの戦場跡を訪問した
  • 2005年6月28日、サイパンで犠牲者の冥福を祈る両陛下
  • 2015年8月15日、武道館にて
  • 2015年8月15日、武道館にて
  • 2016年1月26日、マニラに到着した天皇皇后両陛下
  • 2016年1月29日、マニラの日本人戦没者慰霊碑で頭を下げる天皇皇后両陛下
  •  2017年1月2日の一般参賀での天皇陛下(右)と皇太子殿下
  • 2017年12月23日、84歳の誕生日を迎えた

[東京 13日 ロイター] - 第2次世界大戦の終結から60年後、サイパン島の断崖の上で天皇皇后両陛下が静かに頭を下げた時、両陛下の祈りは、言葉よりも雄弁な、共感を呼ぶメッセージを人々に伝えた。

天皇陛下(今上天皇)は、30年にわたる在位中に、過去の戦争にゆかりのある多くの地を訪問した。2005年6月の訪問もその中の1つだった。他の訪問と同様に、両陛下は日本人だけでなく、米国人や韓国人の戦没者も慰霊した。

昭和天皇のレガシーからの決別

元宮内庁長官の羽毛田信吾氏はロイターのインタビューで、天皇陛下のこうした訪問について「私なりに解釈すれば、2つの意味合いがあると思う」と語る。「1つは犠牲になった人たちを心から悼む追悼の気持ち。もう1つは、先の戦争の悲惨な歴史を忘れてはいけないこと。後の世代、とくに戦争を知らない世代に伝えること。両陛下の後ろ姿は、悲惨な戦争の歴史を忘れてはいけないことを訴えている」。

羽毛田氏を含む、ロイターが取材した天皇陛下を直接知る6人は、昭和天皇が1989年1月7日に崩御されてから、天皇陛下がいかに平和・民主主義、和解のシンボルとして積極的な役割を果たされてきたかを語った。

政治には関与できないが、天皇陛下は、日本の戦争について理解の幅を広げた、と専門家は評価する。これは、日本人がその名の下に戦い「現人神」(あらひとがみ)とされた昭和天皇のレガシーからの決別でもあった。

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【生前退位を決断】

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