メディアが知っておくべきSNSの徹底活用術

東洋経済オンライン メディア戦略セミナー

スマートフォンの普及によってコンテンツ配信に欠かせない存在となってきたソーシャル・メディア・プラットフォーム。コンテンツをつくる新聞や出版などのパブリッシャー側は、いかに活用すべきか、をテーマにした「メディア戦略セミナー」が
6月、東京・千代田区で開催された。注目のソーシャルメディア3社の代表が登壇。パブリッシャーの関係者らに対して、その活用法を語った。

主催:東洋経済新報社
メインスポンサー:Sprinklr
イベントサポーター:ヤマノ印刷、JBpress(日本ビジネスプレス)

オープニング

山田 俊浩
東洋経済オンライン 編集長

東洋経済オンラインの山田俊浩編集長は「世界的な傾向として、さまざまなSNSからニュースサイトへ流入するようになっています」と指摘。これを受けて「メディアもこれまでのようなSNS対策とは異なり、複数のSNSに目を向ける時でしょう」とあいさつした。

LinkedIn講演
パブリッシャーがLinkedInを活用するためのヒント

村上 臣
LinkedIn 日本代表

米国を中心に5億6千200万人強のユーザーを擁するLinkedInの村上臣氏は、「人とつながる、未来とつながるビジネス特化型SNSと定義し、メンバー(ユーザー)は前向きに仕事に使おうという人が多い」と、ほかのSNSとの違いを強調した。 LinkedInは世界中で働く人に、ヒトやモノやコトとのさまざまなつながりをつくることにより、生産性を高め、各自の成長・成功につながる環境を提供している。たとえば、登録した詳細なプロ
フィールを自己紹介の代わりに利用して、さまざまな機会とつながる事ができる。登録内容は、知人からのコメントなどが正確性を裏書きするので「本物のアイデンティティがある」のが特徴。 LinkedIn内の会社ページから記事などを発信すると、読者の業種、肩書きなどを把握できるので、読者層の関心の高い領域に合わせた記事づくり、ターゲットを絞った大胆なプロモーションも可能になる。自社の編集チームによる独自の記事発信など、ニュースフィードの充実、シェアボタンなどエンゲージメント強化の取り組みにも触れた村上氏は「日本のユーザー数はまだ200万人強ですが、今後、間違いなく伸びます」と語った。

Pinterest講演
Pinterestのエンゲージプラットフォームとしての活用について

定国 直樹
ピンタレスト・ジャパン
代表取締役社長

Pinterestの定国直樹氏は、その機能を「ビジュアル・ディスカバリー・エンジン」と定義。使い方として、古民家を購入した女性が、バスルームをリフォームする際に「洗面台 おしゃれ」と検索。好みの雰囲気のバスルームの「ピン(PIN:画像とテキスト)」を自分のピンボードに集め、インスピレーションを刺激、計画のイメージを膨らませた例を紹介した。「未来のことを自分で考えるためのサービスで、過去の出来事を投稿して友人に伝えるSNSとは異なります」と強調。コンテンツのピンは3分の2以上が企業由来で、クリックスルーすれば、引用元の企業サイトに誘導される。インテリアやファッションなどのライフスタイル分野のサイトでは、Pinterestからの流入が一番になるケースも多くなりつつあり、具体的企業の成功事例を紹介しながら、定国氏は「購入検討段階の顧客にリーチできることがPinterestの強み」と訴え、分析ツールも提供する無料のビジネスアカウントや、ピンボードに保存するボタンをサイトに設置するよう呼びかけた。

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