チームで学び発表する経験が、成長を促す

農と食と地域を考える大学生のプレゼン大会

商業学科4年の稲葉健斗さんが続ける。

「プレゼンに向けて発表のシート1枚を仕上げるにも論理的思考力や課題解決力が必要です。論理のほころびがないように、メンバー同士で真剣なダメ出しなどをし合いました。そうした過程の中で課題を見つけ、それを解決するために、またチームで議論を重ねる。調査研究そのものだけではなく、プレゼン大会に向けての準備の過程において多くのことを学びました」

大会では、審査員やほかの参加者を交えた交流会も開かれる。泉さんは「プレゼン大会に参加した多くの大学生と情報交換をすることで大きな刺激を受けました」とコメント。さまざまな研究テーマ、アプローチ、表現方法の背景を知ることでさらに視野も広がるのではないだろうか。

そうした努力と苦労が実り、大会で最優秀賞に選ばれた成功体験は自分たちにとって大きな自信につながったと言う。 

「目標に向かって懸命に取り組んで成功体験を得ることは、非常に良い経験であると感じました。ゼロからイチをつくり上げて、自分たちの提案を社会に発信していく。私たちのゼミでは、今までにない新しい意見を社会に発する”創見”という先生の教えがありますが、この大会で、先生の考え方を実感できたことは大きな意義だと思っています」と語るのは経営学科4年生の高橋侑菜さん。「これまで漠然と好きだった野菜が、なぜおいしく感じられるのか、より論理的に学んだことで、野菜から得られる豊かさ、農業の豊かさを深く実感できるようになりました」。

そして、4人が口をそろえて語ってくれたのが「研究活動やプレゼン大会に参加するための学びで得た経験が、就職活動でも自分自身を支えてくれました」というコメントだ。学びへの高い動機を保ち続ける、チームで課題を解決していくために協力する、論理的に自分の考え方を正確に伝える、こうした普遍的なスキルを学ぶきっかけを、アグリカルチャーコンペティションが創出しているとも言えるだろう。大学生たちが、食や農、地域という身近な課題から、問題の本質に深く迫り、あるいは、実際にアクションを起こす。大学生が同世代の知と行動力から刺激を受ける意義は少なくない。

第2回大会の参加チームを募集中

第2回アグリカルチャーコンペティションの参加チーム募集も始まっている。応募資格は大学生のチームであること。テーマは、農業、食、地域、JAに関すること。詳細はアグリカルチャーコンペティションのホームページに記載されている。

第2回大会では、どのような研究が発表されるのか。高橋さんがエールを送る。

「探究心と向上心を持って、妥協せずにテーマを追い続けてほしいですね。大会に参加すれば自分たちだけでなく、ほかの人の問題意識もわかりますし、自分の考え方も広がります。ぜひ学び続ける姿勢を持った人たちに参加してほしいと思っています」

最後に川野教授が締めくくった。

「同じ志を持った仲間が集まって、お互いに切磋琢磨していく。発表までのプロセスで自らの成長を実感できるはずです」

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アグリカルチャーコンペティション第2回準備委員会