日本を滅ぼす「GG資本主義」という病気 「低成長」「停滞」の根本理由はここにある
今後に期待している若手経営者をあげているときりがないですが、ここでは3人だけご紹介しましょう。
タイ語やベトナム語のインバウンド向け情報サイトを運営している株式会社MATCHA代表取締役社長の青木優さん、名所を訪ねる旅ではなく、たとえばウミガメと遊ぶといった体験型オプショナルツアーの予約サイトを運営している株式会社タビナカ代表取締役社長の三木健司さん、給与の即日前払いサービスを展開している株式会社ペイミーCEOの後藤道輝さんです。
これからは「新たなGG」が日本経済を引っ張っていく
彼らは、私が最近、お会いした若手経営者のなかでも非常に興味をそそられた方々ですが、皆さん本当に深く物事を考えています。
一方、GG資本主義の中核である60代経営者(ビジネスパースン)の多くは、「物事を深く考える前に手を動かせ」というように、どちらかというとオペレーション重視型であり、今重要性が再び叫ばれている「リベラルアーツ」(学問の基礎分野を横断的に教育するプログラムの総称)よりも、実学を重視する傾向が顕著です。
しかし、大量生産・大量消費時代は過去のものになり、衣食住が足りている日本の社会においては、「これから何をするか」「どんなものを食べるか」「どこに行くか」、ということを「より深く考える消費者」が増えています。GG資本主義に支配されている企業が、この手のニーズに対応できるとは、とても思えません。
実は「GG資本主義」に込めた想いは、「サヨナラジジイ」であると同時に、「コンニチハ、ゴールデンジェネレーション」のGGでもあります。これからの日本経済を引っ張っていくのは、ゴールデンジェネレーションである20代から40代の若手経営者なのです。
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