ツワ者20代男女が語る「大学時代の共通点」 彼らには、アツく語れる「夢」がある
「高校時代までは吹奏楽部の活動に夢中で、留学どころか英語で自発的に喋る経験すらありませんでした。大学で一生懸命勉強した結果、英語を話せるようになっただけでなく、好きな仕事に就くこともでき、今とても充実した毎日を送っています」
そう語るのは、世界158か国のグローバルネットワークを有して事業展開するコンサルティング会社・PwCでシニアアソシエイトとして働く、矢富諒子さん(15年度卒業)だ。
「高校生の頃、国連の職員を夢見ていました。そのためには英語だけでなく、専門分野として経済学を身に付けたいと思って経済学部に入学しました。学内は具体的な目標に向かって勉強に励む学生ばかり。ふわふわと何となく過ごすのではなく、勉強する目的を明確にしている学生が多く刺激的でした」
同じく、宮城県農林水産部で主事を務める奥田健さん(16年度卒業)も、元は海外を目指して創価大学に進学した身だ。
「私も、高校時代から海外で働きたいと思っていました。経済学部で特に魅力的に映ったのが、『インターナショナル・プログラム』(IP)。英語で経済学を学ぶことで、英語の4技能を、基礎から応用まで徹底的に叩き込まれるプログラムです。周りの学生についていけるよう、必死に勉強しました」
経済学部なら「世界で活躍する自分」を描ける
IPは単なる英語の読み書きにとどまらず、学術的な英語能力やディスカッション能力も取得できる経済学部独自のプログラム。最終的には、すべての専門科目を英語で学べるレベルに到達することを目指している。
さらに2016年度からは、卒業までの全単位を英語の授業で履修できる「SUCCEED(Soka University Courses for Comprehensive Economics Education)」がスタート。もちろん、日本人学生も一定の基準を満たせば履修可能だ。日本にいながら、世界から集う留学生とともに「英語で経済学を学ぶ」環境は、まさに“国内留学”と言えよう。
その教育の成果はすでに具体的な数字に結実しており、上述のように、2016年度卒業生の33%が、TOEIC®スコア730点以上を達成。2016年度の4年次在籍者は、平均して4年間でTOEIC®スコアを226.2点伸ばしたというから驚きだ(すべて同学部調べ)。
経済学部では多くの学生が、モチベーション高く海外留学に挑戦する。上述のとおり、14年度入学生245名のうち、40.8%の学生が4ヵ月以上、32%が8ヵ月以上の海外留学経験を持つ。「THE世界大学ランキング日本版2018」によれば、創価大学全体における日本人学生の留学比率は12.7%で第15位(※2)をマーク。40%を超える経済学部が、同大の中でも特に高い水準にあることがわかる。※2出典:Times Higher Education 世界大学ランキング日本版2018「日本人の留学比率が高い大学ランキング」
その背景には、先に留学を経験した上級生の声や、社会で活躍する卒業生の姿があるといい、交換留学の派遣先もアメリカ、カナダ、オーストラリア、ヨーロッパからアジア、アフリカ、南米とさまざま。奥田さんは「留学を経験して大企業で働いている先輩に話を聞き、留学への憧れが高まりました。IPに加えてアメリカに留学したことで、英語力には大きな自信がつきました」と胸を張る。
矢富さんも、大学3年次にフランス・パリのビジネススクールに1年間交換留学した経験が糧になっていると語る。「授業はフランス語のディスカッション形式だったうえ、内容も専門的。当初はほとんど聞き取れず、グループワークにすら入れませんでした。でもあの日々があったからこそ、価値観の異なる人たちの意見を集約して、グループに貢献する力がついたのだと思います」