夫47歳・妻27歳のあまりにも円満な結婚生活 「世代間ギャップなんて、そもそもない」

ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

とはいえ、20歳差となると、同年代同士の夫婦にはない悩み、不満もあるだろう。例えば、話が合わないなんてことはないのか?

由那さん「確かに、出会ったころは映画や音楽の話はあまり噛み合いませんでした。でも、無理に合わせなくていいと思うんです。例えば、飲み屋で彼と誰かが昔の音楽の話で盛り上がっていたら、私は無理に入らず違う人と話したりとか。お互いに無理にギャップを埋めようとしていないですね」。

雅之さん「まあ、若い時は確かに『自分の好きなものを理解してほしい』って気持ちもありましたよ。でも、今はまったくない。そこは、オッサンになって成長した点だと思います(笑)。だから、とりあえず話題をふってみて彼女が乗ってくればそれでいいし、興味がなさそうだったら別の話をすればいい。まあ、そんなもんですよ」。

(写真:OCEANS)

これ以外にも、「世代間ギャップ」にまつわる質問をいくつか投げてみたが、“苦労話”はまったく出てこない。雅之さんいわく「ギャップがあるとか、そもそも全く思ってないんですよね(笑)」とのこと。20歳も離れていれば、「年齢の壁を乗り越えたエピソード」のようなものが聞けるだろうと想像していたが、ふたりには壁そのものがないのである。

年上だからこうあるべき、みたいな気負いもない

普段は歳の差をまるで意識しないというふたり。ひと回り以上も年上のパートナーだからといって、由那さんが雅之さんに「過度な期待」を寄せるようなこともない。あくまで対等に、フラットに向き合っている。

由那さん「年上だからって完璧じゃないんだなっていうのは、一緒に暮らし始めた頃、わりと初期の段階で悟りました(笑)。パジャマをそのへんに脱ぎ散らかすとか、彼に対してイライラすることもけっこうありますからね。まあ、そういうのは年上じゃなくてもイライラしていると思うんですよ」。

一方の雅之さんにも、年長者としての気負いはないようだ。

雅之さん「年上だからこうあるべき、みたいなのは全然ないですね。まあ、強いて挙げるとすれば彼女に対してムキにならないこと、かな。僕から彼女にダメ出しをすることはないけど、彼女からのダメ出しは受け止めて、カチンときてもムキにならないように努めています。彼女の言葉がきついときは『そういう言い方をすると損をするよ』って嗜めるくらいで、まあそこは大人なんですよ、さすがにね」。

由那さん「確かに、それくらい余裕がある人じゃないと続いていないと思います。それは年上だからなのか、彼だからなのか分からないですけど……」。

次ページ「オッサンならではの経験」が活かされることも
関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事