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グローバル市場でも拡大をみせるエコマーク 競争力の発揮できる認証として注目

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  • 公益財団法人日本環境協会 制作:東洋経済企画広告制作チーム
エコマークアワードとは
日本環境協会が2010年度に創設した表彰制度。エコマーク商品をはじめとする環境配慮商品(以下、エコマーク商品など)の普及に関する優れた事例を広く公表するとともに、エコマーク商品などのより一層の普及拡大を通じて、持続可能な社会の実現に寄与することを目的としている。(日本環境協会の資料より)
公益財団法人日本環境協会が主催する「エコマークアワード2017」が発表された。今回、最優秀賞はミドリ安全、優秀賞は京急百貨店、帝金、トンボ鉛筆、横浜市が受賞した。また、プロダクト・オブ・ザ・イヤーは日本生活協同組合連合が受賞した。社会と企業をつなぐコミュニケーションツールとして、エコマークはどのような役割を果たしてきたのか。今年30年を迎え、サービス領域の拡大やさらなる世界規模にも拡大をみせるエコマーク。エコマークの有用性や今後の展開について公益財団法人日本環境協会の藤崎隆志氏に聞いた。

 

藤崎 エコマークは、国際標準化機構の規格である、国内で唯一のタイプI環境ラベルとして成長してきました。

開始当初は、日用品や文房具などの身の回り品を対象としていましたが、徐々にその範囲は広がり、複写機やパソコン、土木・建築製品などBtoB分野も幅広くカバーするものとなってきました。特に2000年にグリーン購入法が制定されてからはグリーン調達を行う上で、エコマークは欠かせないベンチマークとしての役割を担っています。

時代とともに認証取得のための基準も厳しさを増し、単一の環境性能への配慮だけではなく、現在ではライフサイクル全体(資源採取からリサイクル・廃棄まで)と主に4つの重点領域(省資源と資源循環、地球温暖化防止、有害物質の制限とコントロール、生物多様性の保全)をカバーする数十にも及ぶ基準をクリアしなければなりません。

同時に第三者による審査によって高い信頼性が担保されています。認知度においても、15年の最新の調査(※)では、90.7%の一般消費者がエコマークを知っているという高い結果が得られています。

(※)エコマーク認知度調査 報告書(平成27年3月)

―エコマークは国際標準化機構の規格であることからも、グローバル市場で競争力を発揮できる認証の1つとなっているのではないでしょうか。

公益財団法人日本環境協会 エコマーク事務局
事業推進課長(広報、国際協力担当)
藤崎 隆志

藤崎 世界的に見ても環境ラベルとグリーン調達は切っても切れない関係にあり、先進国は当然のことながら、ASEAN諸国など新興国においても環境ラベルの整備が進んでいます。

アジア諸国に目を向ければ、既に韓国や中国などでは環境ラベルの取得が実質的に政府調達の条件となっています。それだけグローバルビジネスを進めるうえでの環境ラベルの役割は重要度を増しています。

その中で日本エコマークは世界の10ラベル、14カ国との間で相互認証(共通項目における審査免除など)を進めており、今後その数を増やしていく予定です。日本環境協会では、世界エコラベリング・ネットワークにおいて積極的な活動を行っています。

現在では、新たな環境ラベルを制定する国で、基準づくりのサポートも行っており、日本のエコマークを参考にしていただけることも多くなりました。日本のエコマークと親和性の高い環境ラベル制定が世界で進んでいくことで、日本の企業にとっても国際競争力の面で優位に働くものと考えています。

サービス領域へのエコマークの拡大

藤崎 また、「エコマークアワード2017」の受賞企業を見ていただくと分かるのですが、コミュニケーションツールとしての活用も進んでいます。エコマークは取得して終わりではなく、たとえば環境に配慮したライフスタイルの提案など、消費者とのコミュニケーションに役立てることが狙いの1つにあります。今年の受賞企業様の多くが単体の製品での認証取得にとどまらず、継続的に取得を進めるなどエコマークを環境経営の指針として位置付けていただいています。

―エコマークは、これまで商品を中心に認証対応を拡大してきましたが、近年ではホテル・旅館、飲食店といったサービス領域にも拡大されています。その狙いと取得メリットはどのような点にあるのでしょうか。

藤崎 ホテル・旅館や飲食店というのは、これまでの商品を基軸とした認証のように、環境性能が高い商品を直接、消費者が選ぶというものではありません。サービス分野では店舗自体が省エネに取り組んでいるか、フードロスを減らしているかといった評価項目が設けられています。いわば、店舗や企業の姿勢そのものを消費者に問うものであり、より組織全体の環境への配慮を見える化できる認証と言えるでしょう。

また、環境への負荷軽減を目的とした従業員教育の側面にもメリットがあるといった声もいただいています。世界の環境ラベルの先駆けである「ノルディックスワン」を持つ北欧諸国では、ホテルや飲食店での取得が進み、目立つところに環境ラベルが掲げられています。利用者も環境ラベルのあるホテルや飲食店を利用しようといった意識があります。

20年に向けてのインバウンド需要に対し、日本のエコマークも訪日外国人に向けてアピールしていきたいと思っています。

環境配慮だけでなく社会課題へのアプローチも

エコマークとは
エコマークは、さまざまな商品(製品およびサービス)の中で、「生産」から「廃棄」にわたるライフサイクル全体を通して環境への負荷が少なく、環境保全に役立つと認められた商品につけられる環境ラベルです。

藤崎 1つ大きなトピックスとなるのが、30年に向け国連で掲げられた「持続可能な開発目標(SDGs)」です。企業様の中でもSDGsへの対応を意識されていますが、「17の大きな目標とそれらを達成するための具体的な169のターゲット」という広範な構成になるため、具体的にどこから着手すべきか迷われることが少なくないようです。SDGsの目標の中には環境の側面でエコマークと共通する項目がありますので、今後はその関係性を分かりやすく提示しながら、企業様とSDGsのハブにエコマークがなれたらと考えています。

また、SDGsでは「持続可能性」が1つのキーワードになっていて、環境側面だけでなく、社会側面(人権、労働慣行など)と経済的側面(持続可能な経済成長など)にも配慮していこうという流れが出てきています。エコマークはあくまでも環境基軸ですが、社会課題の解決へのアプローチにも取り組んでいきたいと思います。設立から30年となるエコマークですが、時代の要請に応えながら、今後も進化し続けていきたいと考えています。