採用革命と働き方改革を経営最重要テーマに

ビジネス成長の大きなカギとなる採用戦略

テーマ講演
戦略人事×HR TECH
~ITが変える、人材採用の未来とは?~

ビズリーチ
取締役 キャリアカンパニー カンパニー長
多田 洋祐

ビズリーチの多田洋祐氏は、テクノロジーでHRを進化させ、採用にマーケティング手法を応用して、優秀な潜在層の人材につねにアプローチを続けていくといった、リクルーティングの未来が始まっていることを指摘した。日本では海外に比べて採用充足が難しい理由について、終身雇用制を挙げた。ただ、転職大国とされる米国も、急速なグローバル競争の激化に伴い、製造業の競争力が失われ、三次産業への人材シフトが起きたことや、機関投資家の株式保有割合が上昇して生産性の高い人材を雇用するように求める圧力が高まった結果、1980年代に終身雇用が終わったと解説。人材紹介業界も、以前は、人材データベースは企業が見られない仕組みになっており、マッチングを行う際はフィーの高い企業への紹介に注力しがちで、これが紹介料高騰につながったという考え方を説明。「日本の採用は変わらなければならない」と訴えた。

その上で、ますます激しくなる人材獲得競争を勝ち抜くには、企業が応募してきた人材ではなく「欲しい」人材を獲得するために、手段を主体的に考え、能動的に実行する「ダイレクト・リクルーティング」を提唱。社員に知り合いを紹介させたり、企業のトップ自らが直接、候補者に呼びかけるなど、あらゆる手段を駆使すべきとした。

同社は、即戦力人材のビズリーチで約50万人、若手・ポテンシャル人材のキャリアトレックで約40万人のデータベースを企業に公開。採用を成功させるには、こうした外部のタレントプールも使って潜在層にもコンタクトして「とにかく面談して口説くこと、採用は確率論と考えて声を掛け続けること、経営陣主導で進めること、の3点が重要です」と語った。

特別講演 トークセッション
ダイドードリンコの企業改革と採用戦略

ダイドードリンコ
取締役 執行役員 人事総務本部長
濱中 昭一

ダイドードリンコの濱中昭一氏は、キャリア採用について語った。同社は2010年に、体質強化のために、メーカー、自販機オペレーション、シェアードサービスの機能別に分社。この際、若手の多くがオペレーション会社に移籍し、メーカー会社の年齢構成にゆがみが生じたことからキャリア採用を始めた。「キャリアを各部門に薄く配置してもプロパー社員の中に埋もれてしまう」として、強化を図りたいマーケティング部に集中。採用者には、社長自ら期待を伝え、交流会なども開催。スキルを評価し、スピード感を持ってやりがいのある仕事を与えることに注力した。その後は「世界一のバリスタ監修シリーズ」のヒットなどの成功を受け、他部門からもキャリア採用で変革したいという依頼が人事に寄せられるようになり、今は全社的に進めている。

課題は「短時間に、少ない人的パワーで、良い人を採用する効率化」として、一般の人材紹介エージェントのほか、昨秋からはビズリーチの人材データベースを使ったダイレクト・リクルーティングも導入した。「所属長と一緒にデータを見ながら、良さそうな人に気軽に声をかけられる。ビズリーチからはスカウト文面などのサポートも受けられた」とメリットを強調。「以前は、候補者とトラブルを起こしたくないので、取引を躊躇していたが、早くチャレンジすべきだったと思っている」と振り返った。多田氏とのトークセッションでは、今後の人事について「社長と、会社の未来について話をして、その実現のための人事施策を考えることが大事」と述べた。

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株式会社ビズリーチ