腸活ブームで注目の進化したシリアルとは? ブームの背景に食物繊維豊富なスーパー大麦

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新製品のプロモーションで手応えあり

1906年にアメリカで創業し、シリアルプラントとして世界で事業展開するケロッグ。現在、同社が力を入れる商品は『オールブラン』シリーズだ。保水性の高い不溶性食物繊維を多く含み、水分を吸収して大きく膨らむ性質がある小麦ブランを主な素材にし5アイテムを展開。その中のもうひとつが、2つのMACsである小麦ブランとスーパー大麦が摂れる2018年2月に発売した『オールブラン プレミアム®』だ。

「当社では従来から素材になる穀物の研究を重ね、商品によって小麦、オーツ麦、玄米などを使い分け、加工方法を変えてきました。そうしたなかで着目した素材がスーパー大麦です」と語るのは、執行役員でマーケティング本部長の大谷弘子氏。開発では味の追求にも注力した。健康をサポートする素材でも、おいしくなければ消費者は買ってくれない。

「スーパー大麦はかたくて独特の香りがあり、小麦ブランはパサパサしていて食べづらい素材です。この2つの素材からおいしい食品にするのは苦労がありました。開発チームは試行錯誤の連続でしたが、糖質を控えながらもほどよい甘さがあり、ざくざくとしたフレークの食感や香ばしさも楽しめる商品になりました」

日本ケロッグ合同会社 執行役員 マーケティング本部長 大谷弘子氏

新たな購入者の開拓には、食べてもらえる機会をつくるための仕掛けが必要になる。『オールブラン プレミアム®』では発売と同時に蔦屋書店・T-SITEなどのカフェとコラボし、プロモーションを展開した。この商品を使ったシリアルバーガーやパンケーキなどのメニューを提供。さらに親子で参加できる「シリアルおやつ作り」などの体験イベントを開催したところ、「お子さんの腸活に熱心な親御さんが予想以上に多くて驚きました」と、大谷氏は反響の大きさを語る。また、総合フィットネスクラブのティップネスと提携した「美腸ダイエットプログラム」も人気で、4月1日より全国55のティップネス店舗における有料化プログラムとして規模を拡大し展開する。

大谷氏は「シリアルは牛乳やヨーグルトをかけるだけではなく、ハンバーグのつなぎや揚げ物の衣にするなど、いろいろな食べ方ができます。そんな楽しみ方の情報も広く発信したい」と話す。腸活を考える人に対して高い訴求力を備えた同社商品だが、毎日食べる食事として前提となる味の追求も欠かさない。

小腹がすいたときやパンケーキなどに混ぜて調理をしてみるなど、生活のさまざまなシーンでこうしたシリアルを取り入れてみてはどうだろうか。同社ではシリアルを使ったレシピをホームページで紹介。おいしく、楽しみながら、長く腸活をしたいものだ。

日本ケロッグHP:http://www.kelloggs.jp/ja_JP/home.html
オールブランのサイト:http://www.allbran.jp/ja_JP/all-bran-premium.html
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