東京ガスのスペシャリストたちの今 インフラビジネスだけじゃない?!

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インフラビジネスの世界でも、エネルギー産業と言えば、スケールの大きいグローバルな仕事の一つだ。業界大手の東京ガスも「安定」「保守」といった世間のイメージとは裏腹に、総合商社や外資系投資銀行などと並ぶチャレンジングな精神の持ち主。外側からはなかなか見えてこない、エネルギー業界を動かすスペシャリストたちの仕事ぶり、東京ガスで働く醍醐味を探った。

海外事業投資・開発を率いるプロジェクトマネージャー

東京ガス
海外事業推進部
海外事業推進第一グループ
チームリーダー
有働徹也

そう語るのは、東京ガスの海外事業推進部でチームリーダーを務める有働徹也氏だ。有働氏は、大学時代から人と話すことが好きで、営業的な仕事に就きたい。ならば、自分で自信を持って売れる商品やサービスを展開している会社に入りたいと東京ガスを選んだ。

「海外事業投資・開発の世界は総合格闘技のようなものです。この世界はファイナンスや会計だけでなく、技術、法律といった幅広い知識も必要になってきます。各分野のスペシャリストの力を融合させ、いかに自身のリーダーシップを発揮してプロジェクトを成功に導くのか。そのプロセス自体が、とてもエキサイティングですね」

2000年に入社後、国内家庭部門を経て新規事業開発や海外事業部、財務部などを経験。現在は、シンガポールに拠点を持つ現地子会社の東京ガスアジアや各国の駐在員事務所と連動して、タイ、ベトナム、ミャンマーなどのメコン地域で海外事業開発や関係構築を行っている。

主な仕事は、現地のLNG(液化天然ガス)受入基地やガス火力発電所、ガス会社への事業投資やプロジェクトの共同開発が中心だ。投資先候補企業のデューデリジェンス(企業資産価値の適正評価)の際は、早朝から深夜まで分刻みでミーティングを行うこともあるし、海外出張も多い。

「いつか海外事業をやってみたいと思っていたものの、もともと英語は全然ダメでした。30代前半のときに、仕事と並行して必死に受験勉強し、社費留学でMBAを取得しました。そこで得たことは、海外の人たちとやり合う勇気と肝っ玉です。それは今の仕事でも非常に役立っています」

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