「じぶん銀行」を成功に導いたこだわり 金融を変えたデジタル変革

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こだわりが成し遂げた金融業の変革と、その成功の秘訣

―― じぶん銀行はモバイルで完結する銀行という新しい金融の形を創り上げ、通信と金融の融合という業態変革を成し遂げました。これはまさに、世界中で大きな潮流となっているデジタルトランスフォーメーションを先取りしていたように思えます。

当時はデジタルトランスフォーメーションという言葉もありませんでしたし、われわれはお客さまのニーズに合わせて、「手のひらの上の銀行」というコンセプトの実現に取り組んできただけです。ただ結果として、リアル店舗を持たず、すべてのサービスをモバイル上で展開するといった、まったく新しい金融業の形を見出せたことも事実です。じぶん銀行はデジタルトランスフォーメーションを先取りして、通信業と金融業の融合という業界の枠を超えた新しい変革を生み出したといえるかもしれません。

そうした点を評価いただいてか、じぶん銀行は米国の業界団体BAI(Bank Administration Institute)の「革新的ビジネスモデル特別賞」、シンガポールの銀行専門誌 The Asian Bankerの「ベスト・ビジネス・モデル賞」および「最優秀ネット銀行賞」など、国内外で多くのアワードを受賞させていただきました。海外ではじぶん銀行をモデルにしたモバイルバンクの設立も相次いでいると聞いています。

―― じぶん銀行は金融業と通信業との融合というデジタルトランスフォーメーションを実践し、海外から評価されるぐらいの成功を実現したということですね。その成功要因はなんだったと思われますか。

まとめると、お客さまのニーズに最適なサービスを、デジタルを最大限に活用して創り上げてきた、ということではないでしょうか。今、あらゆる業界で参入障壁が下がり、ビジネスの自由化の波が押し寄せる中、環境の変化のスピードに合わせて、お客さまのニーズもものすごいスピードで変化していきます。そこで刻一刻と変化するニーズを把握して、デジタルを活用して新しいサービスを展開し、さらに改善を繰り返していくことが求められていると思います。

そして、そのためには、ビッグデータ分析やAI/機械学習などの最先端技術の活用も欠かせませんが、その点、じぶん銀行はKDDIの支援を活用できたことが大きいと思います。

IoTによるデータ活用の取組実態と、そこに立ちはだかる課題、その解決策とは?

KDDIは強固なネットワーク基盤やセキュリティに対する信頼があるだけではなく、ビッグデータ分析やAI/機械学習、IoTなどの最新の技術分野に積極的に取り組んでいるうえ、4000万人のモバイル顧客基盤を活用したマーケティング機能も持っています。こうした強い味方がいれば、新しい挑戦の際にはとても心強いと思います。

まさに、お客さまの期待を超える有益で多様な商品・サービスの提供を通じて、お客さま自らが生活をデザインしたり、不便に感じていることからお客さまを解放したりする「ライフデザイン企業」を目指すKDDIの姿がここにあります。

―― ライフデザイン企業としてのKDDIの中で、じぶん銀行はさらにどのように変わっていくのか、今後の展望を聞かせてください。

金融分野でのIT技術はまだまだ進化の途中です。じぶん銀行も、こうした技術を取り入れながら、さらにお客さまから愛される銀行に成長していくことでしょう。KDDIもライフデザイン企業として成長していく中、じぶん銀行はライフデザイン銀行として、その中核を担うサービスとして今後もお客さまに広く愛されるよう大きく成長していきます。

―― KDDIが通信と金融の融合というデジタルトランスフォーメーションを、お客さまに寄り添いながら実践していることが理解できました。ありがとうございました。

KDDIが考えるデジタルトランスフォーメーションとは?