競争力を生むIT活用法とは 先端技術を生かし、高付加価値なサービスを提供
代表取締役社長の串間和彦氏は「最先端技術をお客様が気軽に利用できる仕組みを提供したい」と語る。
企業においてはITをどうビジネスに活用すべきか。串間氏と、ITのエバンジェリスト(伝道師)として活躍する日本マイクロソフト業務執行役員の西脇資哲氏が話し合った。
串間 西脇さんは、まさにエバンジェリスト(伝道師)として、ITの普及・啓発活動なども積極的に行っていますね。
西脇 マイクロソフトの製品に限らず、AIやIoTなどが社会にどのような影響を与えるのかといったことをわかりやすく伝えるのが私の役目だと考えています。貴社はテクノロジーに特色のある3社が合併・統合して発足したところが面白いところです。
串間 3社が合併・統合をして2017年4月に当社は発足しました。NTTテクノクロスの誕生により、従来から得意とする音声・映像などのメディア処理技術やAIなどの知的処理技術、さらにこれらに関連するIoTやセキュリティなどの分野において、強みのあるソリューションやサービスをワンストップで提供できるようになりました。
西脇 最新のITトレンドもウォッチしていますが、ビッグデータやクラウド、AI、IoTなどの利用についても、かつては先進的な大手企業だけのものだったのですが、最近では、中堅・中小企業でも手軽に利用できるようになっていますね。そうした流れからも貴社への期待は大きいと思います。
串間 AI、IoTなどさまざまなソリューションについて引き合いをいただいています。このほか、働き方改革の観点で当社のソリューションを活用したいといったご相談も増えています。
西脇 働き方改革を実現するためには、いつでも、どこでも、どのデバイスでも業務ができることが大切です。ただし、自宅など社外で業務を行う場合には特に、情報の安全性の確保などについて、より高い意識を持つ必要がありますね。
串間 そうですね。情報セキュリティ事件により、経営者の責任が問われる事例も見かけますので、働き方改革を進めるうえでも、セキュリティ面のインフラ強化は重要と言えます。
西脇 スマートフォンの普及などに伴い、メール、SNS、電話など、コミュニケーションのあり方も多様化していると思います。私は「フロー型のコミュニケーション」と「ストック型のコミュニケーション」と呼んでいるのですが、SNSなどのように流れていくものもあれば、メールのように一定期間保管されたり、検索されたりするものもあります。多くの人が両者を使い分けているのです。その中で、やはりビジネスの現場ではメールが重要な連絡手段であり、なくなるということはないと思います。