「スマホ詐欺」、体験してみませんか? だまされないと、わからないことがある
IPAの調査結果をもう少し詳しく見ていこう。
スマートデバイスがウイルスなどの悪意あるプログラムやアプリに感染するリスクがあることの認知率は66.8%と、かなり進んでいる。一方で、スマートデバイスのセキュリティ対策としては、「ウイルス検知等のセキュリティソフトやサービス(有償)の導入」は19.3%(複数回答あり)、「ウイルス検知等のセキュリティソフトやサービス(無償)の導入」が24.3%。多くの人が知っていても対策をしていない、という状況にある。
スマホでもランサムウェア感染!?
こうしたセキュリティを取り巻く状況のなか、2017年にニュースなどで話題になったウイルスに「ランサムウェア」がある。海外の病院や交通機関、役所などでパソコンが使えなくなり業務が停止したといったニュースが盛んに報じられ、国内でも感染例が出た。
ランサムウェアとは、感染するとパソコンやスマホをロックして金銭を脅し取ろうとする身代金要求型ウイルスのことだ。実はこのランサムウェア、スマホでも感染の危険性がある。
SNSから情報収集、買い物などと幅広く生活に密着しているスマホだけに、ロックされてしまったらその瞬間から生きていくのがツラくなる。しかも、「身代金」のおカネを払えば解決できるかというと、詐欺師がロックを解除する保証はない。金額がエスカレートしていくリスクすらある。