全米を巻き込んだ取り組みが横浜に上陸 地元を元気にするコレクティブ・インパクト

拡大
縮小

清原 まったく同感です。私たちも企業だけではなく、行政の方と手を携えながら、住民の方のニーズに取り組んでいきたいと考えます。今回の「SHOP LOCAL」活動の取り組みを横浜の元町ショッピングストリートと始めたのも、こういう思いからです。「LOCAL」である地元には、皆に知られていないような面白いものがある。そんな地元の価値をみんなで再発見して、それを多くの人々に発信していく。そこに私たちが貢献できることがあると思っています。横浜元町ショッピングストリートでは、カフェトラックでコーヒーやショッピングバッグを提供したり、キャッシュバックキャンペーンを行ったり、さまざまな取り組みを展開しています。買い物は体験である、と考えることで、いろいろな楽しみが広がっていくとも言えるでしょう。

 協同組合元町SS会様との連携により、日本初の取り組みを横浜で展開いただき、本当にありがとうございます。

横浜は地元愛の強い市民の皆様が多い土地柄です。御社のアンケート調査※2でも、地元への貢献意識が高く、地元のお店に魅力を感じている方も多くいらっしゃるという結果を拝見し、あらためて心強く思っています。自宅にいながら買い物ができる時代に、個人店や商店街は、文化や歴史を感じられるだけでなく、人とのつながりや温かさに触れることができる大切な場です。今回の取り組みをきっかけに、地元のお店を応援するムーブメント、そして身近なお店や商店街の魅力が広がり、地域コミュニティがさらに活性化することを期待しています。

清原 「SHOP LOCAL」活動をきっかけに地域活性化の取り組みが全国的に大きなうねりとなることを期待しています。アメリカでも同じ取り組みを2010年に始めて以来、7年間で全州を巻き込む活動となりました。その経済効果は約1.5兆円と試算されており、ハロウィンの経済効果より大きいと言われています。もしアメリカの10分の1の経済効果を日本にもたらすだけでも、その影響は小さくありません。私たちは日々、多くの加盟店とお客様に向き合っていますが、そこには膨大なデータと発信力があります。それをしっかり活用して社会に貢献することは私たちの責務でもあります。横浜で1つの標準形をつくることで、今後さらに多くの自治体やNPOなどが互いに強みを持って連携し、大きなコレクティブ・インパクトになっていくことを願っています。

―― 最後に、あらためて横浜市が描かれている未来像について聞かせてください。

 花と緑で彩られる街。一流の文化・芸術に心揺さぶられる街。そして世界最先端の研究や企業活動が活発に展開される街。横浜市も人口減少や少子高齢化など、厳しい状況に直面していますが、意欲あふれる企業の皆様、そして、373万人の市民力という横浜の強みを生かし、オール横浜で、活気にあふれ、誰もが心豊かに過ごせる都市を目指してまいります。

お問い合わせ
アメリカン・エキスプレス