オンライン×英語というMBAの新潮流 グローバルリーダーのための新たな学び方

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「これからは、さまざまな価値観やバックグラウンドを持った人々とチームを組んで、前例のないプロジェクトに挑むといった仕事が増えていきます。そこでは、異文化コミュニケーションのスキルはもとより、相手のバックボーンを知るための幅広い教養や視野が欠かせません。もはや、あ・うんの呼吸では通じないのです。自らの考えを仲間が理解できるように丁寧に伝え、多様な視点からのフィードバックを得る中から最適なアウトプットを出していく。これまでの延長線上ではない、まったく新しい挑戦だとも言えるでしょう。世界からさまざまなバックグラウンドを持った学生が学ぶ英語MBAプログラムの授業も、まさにこうした実際のビジネスの現場を反映したものとなっています。時には、すでに起業をしている学生が新たなビジネスアイデアを教室で披露して、意見やアドバイスを求め、ブラッシュアップの参考にしているといったシーンも見られます。真にグローバルな環境で活躍する力を身につけるためには、多様なバックグラウンドを持つ人々が集う環境に身を置き、質の高いコミュニケーションを重ねることこそが重要なのです」

オンラインが社会人の学びを変える

オンライン教育の進化も社会人にとっての『学びのあり方』を大きく変えそうだ。たとえば、世界の大学が提供するオンライン教育は質的、量的にも拡充されてきている。オンラインでの学習歴を企業が評価するといった事例も聞こえてくる。何よりも、場所の制約を受けないという特長が、これまでは通学が難しいなどの問題で学びたくても学べなかった層にも、学習するチャンスを与えている。

一方、課題も指摘されている。「オンラインプログラムの多くは、MOOC(Massive Open Online Courses)と呼ばれる、誰でも参加できるオンラインコースとなっていますが、強い動機付けがないと学びが継続しにくいといった課題もありました。私どもが提供しているオンラインの英語MBAプログラムは、その逆の考え方、つまり少人数制のSPOC(Small Private Online Courses)を掲げています」と中村氏は語る。

どういうことか。自身もオンラインクラスで教鞭をとる中村氏は続ける。「少人数での濃いコミュニケーションを可能にするスタイルだからこそ、インタラクティブかつ、深く掘り下げた学びが可能になるというメリットがあります。たとえば、授業で教員と学生の間だけでなく、学生同士の間でもチャットを通じて議論が同時進行し、授業終了後には書き込みがA4で10~20ページくらいの量になっていることがあります。私もチャットでのやり取りを授業に反映させたり、面白い意見を書き込んでいる学生に実際に発言を求めたりもします。毎回、何が起きるかわからない緊張感もあり、たいへんやりがいがありますね」

何が起きるかわからないとは、まさにリアルなビジネスの現場そのものとも言えるだろう。「ですから、教員は元経営者や戦略コンサルティングファーム、投資銀行出身者など、100%実務家教員です。豊富な経験と高い知見によって、学生たちの発言や書き込みを受け止めながらインタラクティブな授業を展開していくことができるのです」

授業では、チャットでの意見交換やディスカッションが活発に行われる

では、オンライン英語MBAプログラムではどのような学生が学んでいるのだろうか。

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