米国で異変、民主党が勢いを回復しつつある 州議会選で民主党が巻き返し
補選での勝利は、新興の革新グループが有権者に投票を呼び掛けたことを反映した面もある。だがそれを2018年の選挙に向けてどう拡大するかは、今後の課題だ。
民主党に州議会を取り戻させる活動をしているグループ「フリッパブル(ひっくり返せる、の意)」の共同創立者クリス・ウォルシュ氏は、先月フロリダ州を訪れ、民主党のアネット・タッデオ候補が共和党の元職を破った補選を支援した。
この共和党候補者は、トランプ氏が司会を務めたリアリティー番組「アプレンティス」に出演した経歴があった。
「横に共有されていない知識が現場にはたくさんある」と、ウォルシュ氏は指摘し、民主党は、選挙区ごとの投票データなどの情報を新興グループと共有することで支援できると述べた。
今年最も注目される補選は?
今年最も注目される補選は11月に行われるバージニア州議会補選で、民主党は17議席を獲得して多数派を取り戻すことを狙っている。
党勢復活への意気込みを示し、民主党は2年前の選挙より50%多く候補者を公認した。だが、共和党が持つそれら議席を狙うほぼ女性ばかりの候補者のうち、共和党の対立候補よりも多く資金を集められたのは4分の1以下に過ぎない。
共和党側も、防衛を強化している。
2018年の選挙では、共和党から多数派を奪還する可能性の低い連邦議会よりも、州議会が民主党の主戦場になると共和党はみている。
「民主党は、弱いところから崩そうとしており、州議会レベルを狙っている」と、共和党で州戦略を担当する委員会に属するマット・ウォルター氏は言う。「そうならないようにするのが、われわれの仕事だ」
(執筆:Letitia Stein 翻訳:山口香子 編集:下郡美紀)
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