たった「3つの質問」で従業員の変化を把握

声なき声を受け止めるHRテクノロジー

入力は想像以上にシンプルな仕組み。設問に対し、今の気分を天気でタップ入力する
 

実は、設問とともに欠かせない重要なポイントがある。組織診断ツールというと、評点を数値化して並べるような無味乾燥なものをイメージしがちだが、秀逸なUIに加え、コメント欄をGeppoは重要視している。

「Geppoにはフリー回答のコメント欄もあります。CA社の実績では20〜30%の従業員が何らかのコメントを書いています」というから驚く。

コメントの内容は本人や組織に関する深刻な問題はもとより、キャリアの相談、経営に対する提言など多岐にわたるという。簡単な3設問だからこそ“言いたいこと”を生むのかもしれない。

「私はCA社で人事部門も担当しましたが、コメントを見て、新規事業に対して興味の強い社員をボードメンバーに提案したりすることもあります」と渡邊氏は話す。まさに「1対1」の親身な従業員サポートが可能になる。

簡潔に兆候を把握できる仕組みが業界に一石

昨今、HRテクノロジーによるサービスが多様化している。組織診断ツールもさまざまなものが登場し、AIの導入などのニュースも聞く。しかしどうしても重厚長大になるケースが多い。それは従業員に対して負担にもなる。中には設問数が数百問にもおよぶものもあるが、これらとGeppoの違いはどのような点なのだろうか。

じわじわと増え続ける従業員たちのストレス。声なき声を「日々」受け止めていくことができるHRテクノロジーは少ない。(出典:厚生労働省・平成28年労働安全衛生調査・労働者調査結果より)

渡邊氏は、「コンサルタントが入って行うような大がかりな診断は数年に一度の〈人間ドック〉のようなもの。それに対してGeppoは、毎月体重を測るような、〈定点モニタリング〉を可能にするツールです」と説明する。

企業によっては1年に一度、従業員の面談などを行っているところもあるが、タイミングが合わなければ遅きに失する場合もある。一方、Geppoなら、従業員の自己評価が「曇り」から「雨」に変わったことなどでリアルタイムに察知できる。まさに、従業員のコンディションの変化を発見できるわけだ。

「簡単な仕組みが入力を促進し、得られるデータが従業員一人ひとりだけでなく、特定の部署に『雨』が多いといったことも早期に把握し、必要に応じて対策を施すことも可能にするのです」と渡邊氏は紹介する。

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