健康習慣特集

忙しいビジネスマンも三日坊主を卒業
無理なく続く健康習慣を目指そう

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ベジタブル+1ベジタブルファースト

食と健康アドバイザー・
素食プランナー
南 恵子
NR・サプリメントアドバイザー、フードコーディネーター、エコ・クッキングナビゲーター、日本茶インストラクターなどの資格取得。現在は食と健康アドバイザーとして、執筆、講演、料理教室の開催、商品企画の協力などを中心に活動中。All about[食と健康]ガイドを担当。著書に電子書籍『誘惑に弱い男(ひと)のための健康食事術』(ごきげんビジネス出版)など

例えば野菜は、1日350グラム以上食べることが望ましいといわれている。それはなぜかというと、野菜の摂取量を増やすことで満腹感が得られるうえ、野菜はカロリーが低いため、肥満や糖尿病の予防に役立つ、また生活習慣病予防に役立つと考えられるカリウムや食物繊維、抗酸化ビタミン類、各種のファイトケミカル等が含まれているからだ。

しかし専門家でない限り、食事摂取量を計算するのは難しい。たとえば平均的な日本人の男性(40〜50歳代)の野菜の摂取量は280グラム程度で、後一皿分足りない2。当然人により摂取量はさまざまだが、メタボ健診で注意された人は、積極的に野菜や海藻、きのこや豆類などをプラス1品食べることを意識してみよう。例えば、野菜スープ、野菜サラダ、酢の物、青菜のお浸しやひじきの煮物、それも無理なら野菜ジュース(無糖)を加えても良いだろう。

また肥満や血糖値が気になる人は、食事の際に野菜や海藻、きのこ、豆類など、食物繊維の多い料理から先に食べてみよう。空腹にご飯や麺類などの主に糖質を含む食品を食べると血糖値は急激に上がりやすくなる。そのような食習慣が続くと、余った糖質が中性脂肪として蓄積されやすくなる。食物繊維の多い食材やクエン酸などは、血糖値の上昇を穏やかにする働きがあると考えられている。その効果は今後も科学的な検証は必要だが、こうしたベジタブルファーストを実践することが、野菜を以前よりも意識的に摂取することにもつながって、相乗効果になるかもしれない。

医薬品、トクホ、健康食品の違いを知ろう

人間というのは、つい楽にできること、手っ取り早く効果の出るものを求める。そんなときに、手を伸ばしがちなものが健康食品だ。「健康食品」という言葉は、法律的には明確化されていないが、肉や魚、野菜などのあきらかな一般食品に対して、「健康食品」とは健康の維持増進に寄与する食品で、いわゆる健康食品+保健機能食品(特定保健用食品、栄養機能食品、機能性表示食品)に分類される。

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