8Kの先頭に立つシャープの技術力のスゴさ

「超高精細」「超臨場感」の世界がやって来る

いわば、8Kはこれまでのテレビとは異なり、超高精細な大画面で、全方向から包み込まれるような音を実現。まさに「臨場感」から「超臨場感」の世界に突入したと言えるだろう。

8Kの解像度は1つの最終的な到達点

では、シャープでは、8Kのどのような技術に注力してきたのだろうか。そのポイントの1つは、前述のように実物が目の前にあるかのような、リアルな臨場感を感じられるようになったことだ。確かに、その実物感には目を見張る。8K映像では、実物と見分けがほとんどつかないほどの実物感があり、肉眼で見比べて実物と映像のどちらが本物か問われても、答えに窮してしまうほどだ。同じくディスプレイデバイスカンパニーのデジタル情報家電事業本部 国内事業部8K推進部長の高吉秀一氏もこう話す。

ディスプレイデバイスカンパニー
デジタル情報家電事業本部
国内事業部 8K推進部長

高吉 秀一

「『8Kの次は16Kですか?』という質問をよく受けるのですが、実はそうではないのです。8Kの解像度は人間の目で見るうえで、実物とほぼ変わらないレベルになります。つまり、8Kは映像分野において、1つの最終的な到達点となるのです」

また視聴距離についても、家電量販店などでは2Kテレビは高さの3倍が最適だという説明がよくあるが、4Kなら解像度が上がるため1.5倍。8Kならば0.75倍になる。今回シャープが発売する「70型8Kモニター」の高さは約90cm。理論上の最適視聴距離は約70cmとなる。したがって、本来なら70cm以上離れると、4Kとの差はなくなるはずだが、実際にはそうはならない。8Kでは、高い解像度によって階調差が生じることで、70cm以上離れても3Dのような立体感を味わうことができる。

さらに、8K映像では、これまで目に見えなかったものを映し出すことができ、絵画などで気づかなかった新たな発見と感動を生み出すことができる。

「試験放送の番組では、8Kカメラで撮影した約60cm×70cmの絵画の映像をズームアップしていくと、これまで肉眼では気づかなかった微細な描写を見られることや、巨大な美術品の一部を拡大してみると画家の筆のタッチまで見えるようになるなど、8Kは新しい発見を生むきっかけとなります。ほかにも内視鏡など医療分野での活用も検討されるなど、8Kは映像の世界のビッグデータとしての活用も期待されているのです」(高吉氏)

それだけではない。今回シャープが発売した「70型8Kモニター」は、15年に発売した「85型8Kモニター」に比べて、家庭用テレビを見据えた製品設計のもと、奥行き、重量、消費電力を大幅に削減させることに成功した。

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