米株価、S&Pとナスダックが史上最高値更新 サイバーセキュリティー関連株に買い集まる
[ニューヨーク 15日 ロイター] - 米国株式市場は上昇し、S&P総合500種とナスダック総合が最高値を更新して引けた。世界各地のサイバー攻撃を受けてサイバーセキュリティー関連株が買われた。サウジアラビアとロシアが減産延長の必要性で合意し原油高が進んだことも好感された。
サイバーセキュリティー銘柄は「ランサム(身代金)ウエア」による攻撃が広がっている中で対策需要が高まるとの期待から、ファイア・アイ<FEYE.O>が7.5%高となったほか、シマンテック<SYMC.O>とパロアルトネットワークス<PANW.N>はいずれも3%超上昇した。
また原油の値上がりや、全米住宅建設業者協会(NAHB)の5月住宅建設業者指数が上昇したことで米経済に対する明るい見方が強まり、金融株<.SPSY>がS&P総合500種を押し上げた。キーフ・ブルイエット・アンド・ウッズのトレーディング責任者R・J・グラント氏は「原油市場が堅調で相場の追い風になった」と指摘した。
住宅建設業者指数の改善についてプルデンシャル・ファイナンシャルの市場ストラテジスト、クインシー・クロスビー氏は、米経済がピークを付けたかどうかを巡り市場の見方が交錯しているだけに、相場を支える上で必要な材料だと述べた。
S&Pの11セクターのうち9つが上昇。ハイテク<.SPLRCT>や金融以外では、素材<.SPLRCM>も上げをけん引した。
個別銘柄では医薬品・日用品のジョンソン・エンド・ジョンソン<JNJ.N>とネットワーク機器のシスコシステムズ<CSCO.O>がS&P総合500種の上昇に最も貢献した。両社とも有力アナリストが投資判断を引き上げた。
騰落銘柄比率はニューヨーク証券取引所が3.10対1、ナスダックが2.04対1でともに上げ優勢。米取引所の合計出来高は約63億株と過去20営業日平均の68億株を下回った。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種20981.94 +85.33 +0.41 20923.63 21000.83 20923.63 <.DJI>
前営業日終値 20896.61
ナスダック総合 6149.67 +28.44 +0.46 6128.11 6153.04 6124.79 <.IXIC>
前営業日終値 6121.23
S&P総合500種2402.32 +11.42 +0.48 2393.98 2404.05 2393.94 <.SPX>
前営業日終値 2390.90
ダウ輸送株20種 9067.23 +66.09 +0.73 <.DJT>
ダウ公共株15種 702.48 +2.19 +0.31 <.DJU>
フィラデルフィア半導体 1061.05 +15.81 +1.51 <.SOX>
VIX指数 10.42 +0.02 +0.19 <.VIX>
S&P一般消費財 715.06 -0.10 -0.01 <.SPLRCD>
S&P素材 332.62 +2.78 +0.84 <.SPLRCM>
S&P工業 570.14 +2.58 +0.45 <.SPLRCI>
S&P主要消費財 566.26 +2.20 +0.39 <.SPLRCS>
S&P金融 393.47 +3.02 +0.77 <.SPSY>
S&P不動産 194.08 +0.66 +0.34 <.SPLRCREC>
S&Pエネルギー 500.45 +3.10 +0.62 <.SPNY>
S&Pヘルスケア 874.29 +5.13 +0.59 <.SPXHC>
S&P電気通信サービス 157.06 -0.38 -0.24 <.SPLRCL>
S&P情報技術 956.88 +5.31 +0.56 <.SPLRCT>
S&P公益事業 262.63 +0.95 +0.36 <.SPLRCU>
NYSE出来高 8.49億株 <.AD.N>
シカゴ日経先物6月限 ドル建て 19950 + 60 大阪比 <0#NK:>
シカゴ日経先物6月限 円建て 19945 + 55 大阪比 <0#NIY:>
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