利益率2ケタ達成の秘訣 経費削減と働き方改革の視点
事例講演I(大阪)
どのように3つの選択肢を比較検討したのか
財務と社員の利便性を劇的に改善する経費精算システム導入の要諦
建材卸売り、建設工事、鉄骨加工を手掛ける野原産業の大島康宏氏は「社員の利便性、経理財務の作業効率性を高めることが主目的でした」とコンカー導入の狙いを語った。同社の経費精算は、全国7支店、22営業所をはじめとする各拠点それぞれで現金出納業務を行い、社員の立替えや仮払いも多かった。基幹システムの中の精算システムが未対応だったため、法人カードの導入も進まなかったことなどから、新システム導入を検討。法人カード対応や、海外対応に優位性があるコンカーを選択した。導入プロジェクトは、コンカーの示したスケジュール通りに3カ月で終了。導入後は精算業務を本社に集約。法人カード利用も増えている。交通系ICカードのデータの自動取り込みで、社員の精算作業も効率化。長期海外出張者が帰国後にまとめて行っていた作業も海外で行えるようになった。経理部門も、検証項目をコンカーの監査ルールに取り込んで自動チェック化を進めたことで大幅に手間を削減。大島氏は「効率化できた時間を使い、領収書の電子保存など、未利用のコンカーの機能活用に向けた前向きな取り組みにつながります」と述べた。
事例講演II
事業成長を支える間接業務の効率化
「楽しく経費精算」がスローガン!コンカーを選んだ理由とその実際
スマートニュースの黒岩篤氏は、導入前の状況について「社員数は現在の半数の20〜30人でしたが、紙ベースの精算業務は、場合によって2〜3日かかっていました」と振り返った。導入後は、業務時間が効率化。特に、精算書未提出、未承認の原因が誰か、すぐにわかり、督促しやすくなった。同社は、米国チームも利用でき、海外出張精算にも使いやすいマルチ言語・通貨のシステムとして、米国発のコンカーに注目。充実したサポートへの安心感もあることから決断した。導入は、ITリテラシーの高い社員が多いこともあって極めてスムーズで、導入当初に約30分の説明会を開いたほかは、約40ページの説明資料を共有するだけで、問い合わせもほとんどなく運用できている。データを少し加工するだけで、会計ソフトとの連携も容易だ。同社は17年度に採用を活発化させている。「外勤営業も増えるため、経費・交通費精算の業務を一層スムーズにするとともに、ムダな経費を発生させないよう、コンカーのチェック機能を活用していきます」と話した。