主催:東洋経済新報社
協力:コンカー
講演協力:船井総合研究所わかもと製薬/スマートニュース/野原産業

基調講演
なぜ、営業利益率20%以上を保ちながら成長し続けることができるのか?
5期連続増収増益!成長し続ける船井総研の舞台裏
IT・メディアグループ
グループマネージャー
シニア経営コンサルタント
斉藤 芳宜氏
船井総研の斉藤芳宜氏は5期連続増収増益となっている同社の業績好調の秘訣を解説した。人口減少社会に対応したビジネスモデルに転換するため、個人の力に依存する属人的コンサルからチームコンサルへの移行を図り、評価も個人表彰から部門表彰に変えた。生産性を高めるため、1回限りのプロジェクトに頼るフロー型から、毎月会費を受け取れる有料の経営研究会や月次支援などのサブスクリプションビジネスに重点を置いたストック型の収益構造を目指した。また、オーダーメードに代わり、特定の課題について磨き上げた成功率の高いパッケージ型のソリューション提供にしたほか、人材開発では、中途採用に頼ることを止めて、新卒採用者を計画的プログラムで育成することにした。また、単機能にフォーカスすることで、短期育成を可能にした。加えて、長く働き続けてもらえるストレスフリーな環境をつくるため、深夜に及ぶ長時間労働を避けて、朝型労働を促すために、職場に軽食を用意するなどの工夫も重ねたことで、女性リーダーも育ってきている。斉藤氏は「利益率を上げるには世の中に合せてビジネスモデルを変える必要があります」と訴えた。
課題解決講演
ムリ・ムダ・ムラを減らす働き方改革
経費精算業務の効率化、社員の生産性向上を進める4つの視点
クリスタル・ベモント氏
ソリューション統括部
ソリューション
コンサルタント
村島 光太郎氏
コンカー本社のクリスタル・ベモント氏は、グローバルのSMB(中堅中小企業)領域の経費、旅費、請求書管理ソリューションで、大きな成功を収めてきた同社のサービスを紹介。今後も配車サービスなどパートナー企業との連携を深め「日本のSMBの皆様の生産性を高め、貴重な時間の節約に貢献します」と述べた。
コンカーのサービスは国内でもすでに600社が導入している。日本法人の村島光太郎氏は、十分な取り組みがなされている直接費と異なり、改善余地が大きい間接費改革の重要性を強調。経費管理の視点として、コスト削減、生産性改善、ガバナンス強化の3点を挙げた。コンカー導入により、法人カード、交通系ICカードの履歴を自動で取り込み、入力の手間を削減。上司の承認もスマホアプリを使い、移動時間等を活用することで、生産性を改善できる。精算業務にかかる時間は、コンカー導入で59%、領収書などのe文書化も行うと83%削減できると試算。二重申請や週末利用、予約時の宿泊費上限などのルールを自動チェックして警告するほか、分析レポートで課題を把握し、運用を適正化することで「単なる経費処理を経費マネジメントに変えられます」とガバナンスへの効果も強調した。経済産業省の中小企業・小規模事業者向けIT導入補助金制度も紹介し、検討を促した。
事例講演I(東京)
支店での経費精算業務や仮払いを撤廃!
社員も経理も幸せにする経費精算改革の軌跡
営業本部コマーシャル営業部
部長
有泉 大樹氏
経理部 兼 経営企画室
岩崎 右樹氏
総務部 総務課 課長
小池 瑞穂氏
わかもと製薬の小池瑞穂氏は、2013年に経費精算業務にコンカーを導入した経緯について説明した。同社では、営業担当(MR)が表計算ソフトに経費を入力、それを印刷した紙ベースの精算書を全国8支店の事務担当がそれぞれ処理していた。コンカー導入後は、クラウドシステムに直接入力してもらい、処理を本社に集約。小池氏は「精算業務を本社の2人で回せるようになり、支店事務担当の負担も軽減されました。属人化された業務をなくし、処理のばらつきもなくなったことで効果を実感しています」と話した。経理部の岩崎右樹氏は「当初の目的の一つだった営業の仮払いをなくせました」と評価。MRが紙の精算書提出のためにオフィスに来る必要がなくなり、上司の承認もクラウドのため隙間時間にできるようになり、停滞も減るなど、効率化が実現した。ただ、導入にあたっては、ITに不慣れなベテラン社員からはわかりにくいという声もあり、当初は経理への問い合わせ電話が相次いだ。岩崎氏は「各支店に出張し、直接説明することで落ち着きました」と、導入には社員のリテラシーに合わせた説明が重要との考えを強調した。
事例講演I(大阪)
どのように3つの選択肢を比較検討したのか
財務と社員の利便性を劇的に改善する経費精算システム導入の要諦
総合管理部 財務グループ
グループ長
大島 康宏氏
建材卸売り、建設工事、鉄骨加工を手掛ける野原産業の大島康宏氏は「社員の利便性、経理財務の作業効率性を高めることが主目的でした」とコンカー導入の狙いを語った。同社の経費精算は、全国7支店、22営業所をはじめとする各拠点それぞれで現金出納業務を行い、社員の立替えや仮払いも多かった。基幹システムの中の精算システムが未対応だったため、法人カードの導入も進まなかったことなどから、新システム導入を検討。法人カード対応や、海外対応に優位性があるコンカーを選択した。導入プロジェクトは、コンカーの示したスケジュール通りに3カ月で終了。導入後は精算業務を本社に集約。法人カード利用も増えている。交通系ICカードのデータの自動取り込みで、社員の精算作業も効率化。長期海外出張者が帰国後にまとめて行っていた作業も海外で行えるようになった。経理部門も、検証項目をコンカーの監査ルールに取り込んで自動チェック化を進めたことで大幅に手間を削減。大島氏は「効率化できた時間を使い、領収書の電子保存など、未利用のコンカーの機能活用に向けた前向きな取り組みにつながります」と述べた。
事例講演II
事業成長を支える間接業務の効率化
「楽しく経費精算」がスローガン!コンカーを選んだ理由とその実際
コンカー
事業開発マネージャ
足立 安希夫氏
経営管理マネージャ
黒岩 篤氏
スマートニュースの黒岩篤氏は、導入前の状況について「社員数は現在の半数の20〜30人でしたが、紙ベースの精算業務は、場合によって2〜3日かかっていました」と振り返った。導入後は、業務時間が効率化。特に、精算書未提出、未承認の原因が誰か、すぐにわかり、督促しやすくなった。同社は、米国チームも利用でき、海外出張精算にも使いやすいマルチ言語・通貨のシステムとして、米国発のコンカーに注目。充実したサポートへの安心感もあることから決断した。導入は、ITリテラシーの高い社員が多いこともあって極めてスムーズで、導入当初に約30分の説明会を開いたほかは、約40ページの説明資料を共有するだけで、問い合わせもほとんどなく運用できている。データを少し加工するだけで、会計ソフトとの連携も容易だ。同社は17年度に採用を活発化させている。「外勤営業も増えるため、経費・交通費精算の業務を一層スムーズにするとともに、ムダな経費を発生させないよう、コンカーのチェック機能を活用していきます」と話した。