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都市の文化と融合した統合型リゾートへ メルコ・クラウン・エンターテインメント

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統合型リゾート(IR)整備推進法が2016年12月に成立した。この法律は、カジノを含む大型宿泊施設や会議場などが一体となった施設の整備に向けた基本法という位置づけだ。具体的な制度は今後1年以内に整備する実施法案に盛り込まれる予定だが、世界の運営業者はすでに日本市場に照準を合わせ、動き出している。2017年2月22日には、メルコ・クラウン・エンターテインメント(MCE社)が都内で日本での構想とインスピレーションを発表した。

MCE社は、米国ナスダックに上場してから10年以上が経つアジアの総合リゾート開発・運営会社だ。これまでもカジノ、ホテル、飲食、エンターテインメントの統合型リゾート施設などを展開してきた世界有数のIR企業の一つでもあり、ミシュランの星やフォーブス五つ星を獲得したレストランやホテル施設をマカオで数多く展開している。

MCE社が運営するマカオのエンターテインメント総合リゾート「シティ・オブ・ドリームス」では、世界最大級のウォーターショーと言われる「ザ・ハウス・オブ・ダンシング・ウォーター」が行われる。「ザ・ハウス・オブ・ダンシング・ウォーター」は、5年間の構想、2年間のリハーサルを経て2010年9月16日に開幕し、これまで400万人を超える観光客が訪れているという。

400万人以上の観光客が訪れた「ザ・ハウス・オブ・ダンシング・ウォーター」

またMCE社はマカオにある映画をテーマとした娯楽とレジャーを提供する、スタジオをコンセプトとするリゾート施設「スタジオ・シティ」やマニラの「シティ・オブ・ドリームス・マニラ」の運営などにもかかわっている。日本におけるIR整備推進法の成立について、同社の会長兼最高経営責任者のローレンス・ホー氏は、次のように語る。

「当社は、つねに日本に強い関心を抱いており、私をはじめとする経営層は、10年前からこの市場に注目してまいりました。したがって、日本におけるIR整備推進法の成立は、大変うれしいニュースでした」

独特かつ先端的な建築デザイン

会長兼最高経営責任者
ローレンス・ホー

MCE社の特徴は、ホー氏の言葉を借りれば、「過去の成功を模倣することはせず、文化と融合するような独創的な施設づくりを心掛けて」いる点にある。これまでもレストラン、ホテルなどで数々の国際的な賞の受賞や評価を得てきている同社だが、2018年には同社の最新プロジェクトとして、マカオの「シティ・オブ・ドリームス」に新しいホテルブランド「モーフィアス」を開業する予定だ。著名建築家であった故ザハ・ハディッド女史が手掛けたデザインの一つであり、斬新な構造を持つこのホテルがマカオで新しいランドマークになるよう期待しているとホー氏は語る。

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