「センスのいい」ギフトで心をつかめ クロス
オフィスでは一日中PCと向き合い、ひたすらキーボードをたたいている。ちょっとしたメモ書きでさえもスマホに打ち込むのが日常となる中で、「今日は一度もペンを握っていない、それどころか直筆の文字を書いたのはいつのことだろう」という人も珍しくないのではないだろうか。
だが、いまでも「手書き」のほうがしっくりくるシーンは多い。たとえば、仕事で新しいアイデアを出さなければならないときは「まず手書きで」という人がいる。浮かんでは消える頭の中の言葉を大小自在にノートに記しながら、つなげたり図にしたりをカンタンにできるのは「手書き」ならではだ。アウトプットの形式に制限がなく、自らの手を動かすことで刺激にもなる「手書き」は、頭の中を整理しながらアイデアを練り上げるのに優れている。ただPCの画面上に整然と並ぶ文字を眺めるより、パッと見で要旨や思考のプロセスがつかめる「手書き」ならば、新たな発想の創出も容易だろう。こうした「手書き」の良さが見直されているのも、あらゆる場面で創造性が求められる機会が増えている一つの証左かもしれない。
そうしたクリエイティブな思考を鍛えたいのなら、書くものにもこだわって感性を磨きたいところである。この春、新たなスタートを切る人に向けたギフトとしても、センスが光る逸品になることは間違いない。



