スイス伝統のプライベートバンク UBSの真髄

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中世から二度の世界大戦までの間、紛争が絶えなかった欧州の中心にありながら、多国間の紛争に関与しない永世中立を貫いてきたスイス。
敗戦に伴う資産没収、債務不履行やハイパーインフレなどから資産を守る避難先として、スイスに資産が集まり、「スイス=プライベートバンク」という図式は不動のものになった。20世紀半ば、欧州の政治情勢が安定した後も、世界でデフォルトが起きるたびに、資金はスイスの銀行を避難先に選んできた。
そのスイス・プライベートバンクの象徴とも言うべき存在が、昨年150周年を迎えたグローバル金融機関UBSだ。日本でも提供される富裕層向け金融サービス、UBSウェルス・マネジメントの真髄を4人のキーマンが語った。

プライベートバンクを「本業」に歩んできた
1世紀半の歴史

― スイスを代表するプライベートバンクであるUBS。その歩みとサービスの特徴をお聞かせください。

UBS銀行
ウェルス・マネジメント・ジャパン
CEO
ビクター・チャング

ビクター UBSの前身銀行は1862年、スイスに生まれました。企業向けの商業銀行としてスタートしましたが、経営者の個人資産管理ニーズに応えるために、設立当初からプライベートバンク・サービスを提供していました。富裕層向けの金融サービスを数ある事業の一部門と位置付けている銀行とは異なり、UBSにとってはプライベートバンクこそが原点であり、現在もグループの中核ビジネスです。1世紀半にわたるプライベートバンクとしての伝統と培ってきたノウハウこそが、最大の強みと言えるでしょう。

UBS銀行
ウェルス・マネジメント部
マネージングディレクター
渡瀬 裕司

渡瀬 お取引のスタイルにも伝統的な特徴があります。担当者とお客様が長期的な信頼関係を築き、あらゆるご相談にお応えしていく「専任担当制」です。クライアント・アドバイザーと呼ばれる担当者は単なる銀行マンではなく、入行時から富裕層のお客様と接する専門家として教育を受け、キャリアを積んでいます。異動や転勤もなく、お客様からご要望がない限り、担当を変わることはありません。実際に欧米では二代、三代のお付き合いに発展している例も多々あります。

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