茨城県

企業の未来へ挑戦し続けるNo.1いばらき

県は高まるニーズに応えるために、圏央道沿線における産業用地の開発を支援するほか、優遇制度の充実などにより、今後も立地環境の整備を進めていく考えだ。

進出企業インタビュー
2016年7月「ボトル to ボトル」を推進する
新工場が笠間市で稼働開始

協栄産業 代表取締役社長
ジャパンテック 代表取締役社長
古澤 栄一

リサイクルPET原料(再生ペレット)は、衣類や車の内装材といった繊維をはじめ卵パックのシートなど多くの製品に生まれ変わっていますが、本当の意味での「循環」とはPETボトルをリサイクルして再びPETボトルにする「ボトル to ボトル」です。再生ペレットでバージン原料と同等の品質を実現することは容易ではありませんでしたが、当社は独自の技術開発で日本で初めてそれに成功しました。茨城中央工業団地(笠間地区)内に新設した「東日本PETボトルMRセンター」は、回収されたPETボトルの選別・破砕・洗浄などの工程を行います。北関東自動車道のICに隣接し、PETボトルの消費地である首都圏各地や当社の北関東の工場ともアクセスが良いのが特長です。進出検討時のみならず、竣工後も、茨城県はきめ細かくサポートしてくれ感謝しています。この進出を機に、貴重な地上資源=都市油田であるPETボトルの国内循環をさらに拡大できるよう努めていきます。

港湾、空港、鉄道も進化
グローバル企業の支援も

高速道路に加え、港湾、空港などの広域交通ネットワークの整備も進んでいる。県内には日立港区、常陸那珂港区、大洗港区からなる茨城港と鹿島港というグローバル展開の重要拠点がある。東日本大震災により、一時は取扱貨物量が落ち込んだが、現在は順調に回復し、12年以降は震災前を上回る高い水準で推移している。

取扱貨物量の増加とともに、さらなる整備も進んでいる。常陸那珂港区では16年4月、国と県が整備を進めていた中央埠頭の水深12メートルの耐震強化岸壁が完成し供用を開始。これにより、建設機械や自動車を運ぶ大型の「RORO船」が2隻同時に接岸することが可能になるとともに、沖へさらに耐震岸壁を延伸させる計画になっている。

日立港区では、同年3月に東京ガスが建設を進めていた世界最大級の天然ガス製造拠点「日立LNG基地」が完成し、供用が開始された。同社では20年までに「日立LNG基地2号タンク」を建設するとともに、既存の「鹿島臨海ライン」(神栖市)と今後建設を目指す「茨城幹線」を接続し、高圧ガスパイプラインのループ化を図り、関東圏全域の供給をカバーする考えだ。

鹿島港では同年7月、釜山(韓国)と結ぶ定期コンテナ航路に、韓国の興亜海運のコンテナ船が就航した。外航定期コンテナ船が開設されたのは震災後約5年ぶりで、今後鹿島港の物流機能がさらに強化されることになる。

さらに富士重工業が、同年11月から自動車の輸出港として常陸那珂港区の利用を開始した。北米販売が好調なため、現在の京浜港だけでは対応が難しくなり、群馬県太田市の生産拠点と北関東自動車道でつながる同港区の利用を決めたという。

広域交通ネットワークでは港湾以外の整備も進んでいる。首都圏3番目の空港である茨城空港は旅客数、取扱貨物量を順調に伸ばしているが、同空港と常磐道を結ぶアクセス道路の整備も計画されている。

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