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中高6年間かけて学んだのに……
「使えない」「話せない」英語でいいの?
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もちろん日本の英語教育も何も対策をしていないわけではない。「聴く」「読む」「書く」「話す」の4技能を重視する流れに変わりつつあり、2020年に向けて大学入試改革が進む中で、いち早く4技能のスコアを入試での評価に取り入れている大学もある。

「4技能を入試に取り入れている私立高校や、インターナショナル型の学校も増加傾向にあります。国際的なカリキュラムを基にした汎用性のある英語が求められているのです」(阿部氏)

英語は多文化・多言語の人たちの間で幅広く使われている言語だ。世界のさまざまな人たちと交流を深めるには、英語力が欠かせない。英語の4技能を身に付けていくことは、これからの時代を生きる若い世代の人たちにとって、きわめて重要なことだと言えるだろう。

英語力養成の基準となるCEFR-Jとは

こうした流れを受けて、Z会では3月から新たな英語教育サービスを開始する。それがオンライン講座であるAsteriaの「英語4技能講座」だ。「英語4技能講座」の特長は何か。

「まず、『無学年制』を採用していることが挙げられます。学年という縛りがなく、中学生・高校生から社会人までを幅広く対象とした講座です」と阿部氏は解説する。決まったカリキュラムに個人が合わせるのではなく、個人のレベルに合わせて課題が設定されるということだ。

さらに「4技能講座」という名前に表されるように、「聴く」「読む」「書く」「話す」の4技能をバランスよく身に付けることが目標とされている。「この講座では、『CEFR-J』という指標に基づいて英語力を養成します。CEFR-Jとは、東京外国語大学の投野由紀夫教授が中心となり、CEFRのレベルを日本の実状に合わせて細分化した指標です。講座内での出題レベルとしてはCEFR-JにおけるA1.1~B2.2までを網羅し、学習者一人ひとりの学習状況・学習目的に応じて、『聴く』『読む』『書く』『話す』の4技能をバランスよくB1~B2レベルまで高めることを目標としています」。(阿部氏)

具体的にはどのような学習方法がとられるのだろうか。「最初に各個人のレベルを4技能ごとに判定します。CEFR-Jはもともと到達度を示す指標なのですが、そこから逆算してレベルごとのCan-doリスト(英語でできるようになる項目)を設定し出題しています。たとえば「自分の状況を伝える手紙が書ける」という項目があるとすれば、それを達成するために知っておかなければならない文法は何か、よく使われる単語は何かといった視点から課題を作成しているのです。単純な和文英訳や英文和訳の問題はありません。また、中高生であれば学校の宿題を題材にしたり、社会人であれば会議のプレゼンテーションの場面を題材にしたりというように、生活の中で実際に遭遇しそうな状況を設定しています」(阿部氏)。

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