
現在、小山氏は執筆活動のほか、ブルームコンセプト代表取締役として多くの企業の新規事業や新商品の企画立案に携わる一方、名古屋商科大学ビジネススクール准教授、一般社団法人ビジネスモデルイノベーション協会代表理事を務めるなど幅広い分野で活躍している。そんな小山氏は企画・クリエイティブという仕事柄、カジュアルなスタイルで仕事をこなすシーンが多いように思えるが、実はスーツこそ、ビジネスシーンで自分の役割を果たすための重要なツールであると指摘する。
「独立して会社を立ち上げ、初めて代表という立場で仕事に向き合ったとき、あらためてスーツの大切さに気付きました。ビジネスでは各人が与えられた役割に応じて役を演じ分けることが重要になってきます。その意味で、スーツには大きな効果がある。特に私の場合、社長との面談やプレゼンなど、ここ一番の大事なシーンでスーツが重要なコミュニケーションツールとなってくるのです」
スーツは、自己表現の道具である
小山龍介
大手広告代理店を経て、サンダーバード国際経営大学院でMBA取得。その後、松竹で新規事業プロデューサーとして活躍。2010年、株式会社ブルームコンセプトを設立し、現職。コンセプトクリエイターとして、新規事業、新商品などの企画立案に携わる。『IDEA HACKS!』『TIME HACKS!』などのハックシリーズほか著書多数
スーツを着れば、当然ながら背筋が伸びる。仕事に向かうときは、その「姿勢」で相手に自分の迫力や真剣さを伝えることができる。いわば、スーツを着ていること自体、相手にメッセージを伝えることになるのだ。小山氏は自らが日頃たしなんでいる日本の伝統芸能である能に重ね合わせて、スーツについて次のように語る。「能も役に応じて面(オモテ)をつけますが、面をつけたからといって、その人の個性が失われるわけではありません。むしろ、面をつけることで、自分らしさが際立ち、それぞれの役割を果たすことができる。同じようにスーツを着ることで自分らしさを演出しつつ、自分の役割も演じることができるのです」。
小山氏も他のビジネスパーソンと同様、社会人になって以来、長年スーツに親しんできた。最初のボーナスが出たときには、自分への投資として高価なスーツを買った思い出もある。「仕事着としてのスーツは、自分の仕事のクオリティともかかわってきます。いいスーツを着ると、いい仕事をしたいと思うからです。その意味では、ちょっと背伸びしたくらいのスーツを着て、自分を鼓舞することも必要ですね」。
40代となった小山氏は今、スーツならストライプなど少し柄が入ったものを好み、ネクタイはプレゼンのときのために、落ち着いた赤色を中心にそろえている。年齢を重ねるごとにスーツを着る楽しさもわかってきたという。「30代以降は、スーツを着るタイミングを選んだり、TPOを考えたりするようになりました。いわば、能動的に選択する場合が多くなったのです。今は自分にとってスーツは自己表現の道具になっています」。
小山氏が著書で提唱する「HACKS!」とは、難しいことを簡単に解決する方法であり、効率良く仕事をこなし、高い生産性を上げ、人生のクオリティを高めるための工夫のことを指す。その意味で、スーツは困難な仕事をHACKS!するための最適なツールでもあると語る。
「さまざまなビジネスシーンにおいて、スーツこそが、仕事をうまく進めるための最適なビジネスツールであるという視点を持てば、スーツを着ることがさらに楽しくなってくるでしょう。まさにHACKS!的にスーツを着こなすことができるようになってくるのです」
日本人が着て心地の良いスーツ
そんな小山氏が今、注目しているメンズブランドがダーバンだ。1970年に創立されたダーバンは、「時代の中心となるスタイル」と「日本人の体型に合わせたスーツ」をテーマにビジネスパーソンに洗練されたスーツを提供し続けてきた。常にジャパン・メイドにこだわり、素材の企画、開発から裁断、縫製、仕上げにいたるまで日本で製造し、その工程の随所に日本ならではの工夫をこらし、「日本人が着て心地の良いスーツ」を追求してきた。
その実績は言うまでもない。繊維業界新聞の最大手・繊研新聞社が主催する百貨店バイヤーズ賞において、1995年から2015年までのあいだに、ビジネス&トラッド部門で18度のベストセラー賞、さらに5度のメンズ大賞を受賞している。2015年には今後日本が世界に誇る品質の証として成長が期待される「J∞QUALITY」企業認証も取得した。
「J∞QUALITY」とは、織り・編み、染色整理加工、縫製の3工程を国内で行った「純正の日本製」であり、日本ならではの「精緻な技」と「無限大の豊かな創造力」が注ぎ込まれているうえ、それぞれの生産工程で「つくり手の顔が見える」「安心・安全な商品である」ことの認証のことをいう。
日頃から、「体に合ったスーツが大前提」という小山氏にとっても、まさにうってつけのスーツであるのだ。実際、小山氏もダーバンのスーツに袖を通した瞬間、「着心地がいい」と唸るように、日本人の体型に合わせて、きめ細かくディテールを改良し、日本人らしいモダンなテーラードスタイルを確立したダーバンのスーツは、はおった瞬間、誰もがその着心地に驚きを見せる。
小山氏の今回のスタイルは、クリエイターという仕事に合わせ、スーツ以外にも、シャツは白ではなくグレー、ネクタイはウール素材でダーバンの定番であるペイズリー柄で合わせ、全体をモダンなイメージでまとめたものだ。「自分の体に合ったものを着ることが自己表現するときには重要です。実際に着てみると、国産ならではの生地の良さ、質の高さを感じますね。日本発のブランドであることの安心感も伝わってきます」と話す小山氏は続ける。「私は手が少し長めなので、スーツ選びで苦労することも多いのですが、そんな時はパターンオーダーという選択肢もあります。ちょっとした着心地の違いで、気分は大きく変わるものです。仕事をうまく進めるためのツールと考えれば、もっと能動的にスーツを選ぶことが大切なのではないでしょうか」。
自分に合ったものを着ることが自分にとって最も心地が良いし、そのほうがスタイルもよく見えるもの。ダーバンのスーツは、その意味でも、いつも仕事に真剣に取り組むビジネスパーソンにとって最高のツールになってくれるだろう。
ダーバン