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BSフジ旗艦番組、「放送枠拡大」の舞台裏 仕掛け人は、地上波のヒットメーカー

  • 制作:東洋経済企画広告制作チーム
テレビ局にとって改編期にあたる10月からBSフジが新たに2つの番組をスタートさせる。番組名は「プライムニュース SUPER」と「クイズ!脳ベルSHOW」。両者とも同社の人気番組をもとに生まれた新番組だ。2つの新番組をスタートさせたBSフジの思いとは。そこに秘められた彼らの野望とは。同社のキーパーソンである荒井昭博編成局長に話を聞いた。
株式会社ビーエスフジ 取締役 編成局長 荒井昭博
1985年フジテレビジョン入社。制作マンとして「笑っていいとも!」「SMAP×SMAP」などの人気番組を手掛け、2007年に編成部長に就任。その後、編成制作局長・総務局長などを経て2016年よりBSフジ編成・報道・広報・次世代メディア戦略担当取締役兼編成局長に就任。

BSフジの看板番組、プライムニュースが
毎週土曜日に新番組を開始

  ニュース番組はどれも同じ――。そうした既成概念を崩し、ビジネスパーソンを中心とした「感度」の高い視聴者から高い支持を集める報道番組がある。BSフジ初の大型報道番組として2009年から放送をスタートさせた「BSフジLIVE プライムニュース」だ。

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『BSフジLIVE プライムニュース』 毎週月曜~金曜 20:00~21:55

普段は地上波のテレビ番組しか見ない、あるいはテレビ自体を見る機会の少ない読者でもプライムニュースという番組名を目にしたことがあるという方は多いのではないだろうか。バラエティ番組のようなニュースが増えるなかで、情報を伝えるだけにとどまらず徹底的にテーマを深掘りし、時には進行役を務める反町理キャスターがゲストを閉口させるような質問もする硬派なニュース番組。それがプライムニュースだ。

「伝える報道から、発信・提言する報道へ」をコンセプトに掲げるプライムニュースでは、スタジオで当事者や専門家の本音が自身の口から語られる。それぞれの主張が部分的に切り取られることなく、また討論型の番組のように発言を途中で遮られることもないため、自らの主義・主張を正確に発信したいと考える出演者から好評を得ている。もちろん、事実を深く知りたいという読者にとっては、考えるための材料を提供してくれる最適な報道番組と言えるだろう。

そんなプライムニュースが10月から新たな番組「プライムニュース SUPER」を土曜夜9時からスタートさせることになった。同番組の仕掛け人であるBSフジ編成局長の荒井昭博氏は、これまでの平日生放送に加えて土曜日にも番組を配置させることで「すでにプライムニュースを楽しんで頂いている方たちはもちろん、仕事や家事などさまざまな事情で視聴することのできなかった方々にも満足して頂ける番組として、BSフジのキラーコンテンツに育て上げていく」と意気込む。 

フジのヒットメーカーが満を持して手掛ける新番組
「プライムニュース SUPER」

フジテレビで「笑っていいとも!」「SMAP×SMAP」など人気番組のプロデューサーを務め、同社の編成制作局長などを経て今年6月にBSフジ編成局長に就任した荒井氏。地上波のヒットメーカーが着任からわずか3か月で新番組を立ち上げた理由とは。荒井氏は次のように語る。

「プライムニュースはBSフジの看板番組で、私たちにとって名刺代わりとなる放送局の『顔』のような存在です。反町キャスターの鋭い切り口や出演者の発言を遮ることなくありのまま放送するスタイルによって、視聴者と出演者の双方から信頼感を集めてきました。しかしどうしても平日夜8時からの放送では視聴できる方が限られてくる。特に働き盛りのビジネスパーソンからは『番組を見たくても仕事で見ることができない』という声が数多く寄せられていました。そこで平日に放送したものを新たに編集したコーナーの他に、放送終了後の未放送の新たな情報も入れて、土曜日の夜に改めて放送することで、より多くの方に番組を楽しんで頂けるようにしたいと思っています」。

  「プライムニュース SUPER」
毎週土曜 21:00-21:55 (2016年10月8日スタート)
「伝える報道から、発信・提言する報道へ」をコンセプトに、当事者や専門家の声をありのまま伝えることで人気を博すBSフジの看板番組「プライムニュース」を再編集して土曜日に放送。単なる「総集編」にとどまらず、未公開シーンなどもふんだんに盛り込む。

イメージしたのはかつてフジテレビで放送されていた「笑っていいとも!増刊号」。同番組では平日お昼に放送された番組を再編集し、そこへ新たに未公開シーンもプラスオンすることで学生や社会人など通常放送を視聴できない層からも人気を博した。そこでプライムニュース SUPERでも同様に、単なる「総集編」にとどまらず、生放送の時間内だけでは伝えきれなかった出演者の声なども新たにオンすることで、これまでリーチできなかった層だけでなく日頃からプライムニュースを視聴している人でも楽しめるような構成にした。

また、平日に放送されたものを再編集して構成されるため、ある事象について時系列で追うことができるのもプライムニュース SUPERの魅力だ。「政治家の発言が日を追うごとに変化していくのも、プライムニュース SUPERを見れば一目で確認することができます」(荒井氏)。またその週に起こった出来事を手軽に振り返るという意味でもプライムニュース SUPERは最適。同番組を見れば翌週のビジネスシーンで上司や役員、得意先などとの会話で話題に困ることはないだろう。

オリジナリティにこだわり
視聴者のニーズに応える番組作りを続けていく

「クイズ!脳ベルSHOW」
毎週月曜~木曜 22:00-22:55 (2016年10月3日リニューアル )
「ひらめき力」「記憶力」「発想力」の3要素をテーマに、脳の活性化を促す様々なクイズやゲームを楽しむBS放送初のクイズ番組。10月から平日の帯番組となって装い新たに登場。新番組ではよりゲーム性の高い構成に仕上がる。ますだおかだの岡田圭右が司会を務める。

 さらに10月からはこれまで水曜日に放送していた「クイズ!脳ベルSHOW」を帯番組として放送枠を拡大することが決まった。高齢化社会が進行し10年後には認知症を患う人の数が700万人を超えると言われるなか、「予防医学のためのクイズ番組」とも形容され注目を集める同番組。番組の出演者は40代以上の世代が占め、出題される問題も一般のクイズ番組とは異なり「脳トレ」を基本としており、脳の疲れを感じ始める読者世代にぜひ勧めたい番組だ。

毎日「脳トレ」を行うことで、頭を活性化し元気になる。硬派なプライムニュースの後に右脳を刺激するクイズ番組を編成することで新たな視聴者も獲得、平日夜の視聴習慣のサイクルを醸成していくことが今回の放送枠拡大に至った背景にある。

今後もBSフジではこれまでにない領域で新たな番組を生み出していく。そこで番組作りの核となるのがオリジナリティだ。「脳ベルSHOWのようなクイズ番組はこれまでBS放送で存在しませんでした。こうした”オリジナリティ”を今後も大切にしていきたい。『BSフジならやってくれる』と視聴者の方たちから思って頂ける番組をお届けしていきたいと思います」(荒井氏)。

人気番組の放送枠拡大で勢いに乗るBSフジ。今後も同局から目が離せなそうだ。