「キンドル」で、本をもっと好きになる アマゾンの電子書籍端末、高機能だけじゃないその魅力
あくまでも顧客視点で
品ぞろえやサービス拡充に取り組む
「Kindle ストア」の品ぞろえは現在、175万冊以上で、うち日本語のタイトルは8万8000冊以上である。
Kindle コンテンツ事業部の友田雄介事業部長は、「やみくもに冊数を増やすのではなく、ユーザーが読みたい本を用意したいと考えています」と語る。
オリコンのランキングやAmazonでの販売状況などを分析し、紙の書籍の電子化を進めていく考えだ。電子化されていない書籍には、「Kindle化リクエスト」ボタンも設置されているのにも注目したい。同社ではこれらのユーザーの声をとりまとめ、出版社に働きかけも行う。
友田事業部長は「お客様の要望が大きければ、出版社にとっても、電子化に対するリスクやリターンの判断ができます」と、そのメリットを訴求する。
同社はすでに13年にわたり国内で紙の書籍を販売してきた実績がある。徹底したマーケティングと、顧客視点でのきめ細かなサービスやサポートには定評がある。
「当社はあくまでも著者と読者を結ぶ中間業者にすぎません。しかし、『地球上で最も豊富な品揃え』、『地球上で最もお客様を大切にする企業であること』という目標のもと、付加価値の高いサービスを提供し、お客様に選ばれる企業でありたいと考えています」と友田事業部長は力を込める。