社内回覧はもう古い!電子で雑誌を共有しよう 京セラ丸善の配信サービス、企業や大学が熱視線
電子書籍が本格的に普及しようとしているが、それを利用しているのは、依然として個人が中心だ。こうした中、企業や大学における電子書籍の導入・活用をサポートするサービスが登場し、注目を集めている。
企業向け電子雑誌配信サービス
「qlip it!(クリップ イット)」
京セラ丸善システムインテグレーション(以下KMSI)は2013年1月、企業向け電子雑誌配信サービス「qlip it!(クリップ イット)」の販売を開始した。
同サービスは、クラウド上で管理・保管された雑誌を、PCやスマートフォン、タブレット端末など手持ちのデバイスで、ユーザは時間や場所を気にせず、コンテンツを閲覧できるというもの。複数の雑誌を横断する全文検索機能や、閲覧の履歴管理など、ユーザや管理者の立場に立ったきめ細かな機能に特徴がある。
雑誌を定期購入している企業は少なくないだろうが、部署や拠点ごとに同じ媒体を用意する必要がある一方で、必要なときに読みたい雑誌がどこにあるかわかりにくいなど、課題があった。
本社文教ソリューション部 電子書籍ソリューション課の木村恵介課長は「閲覧機会の向上やコスト削減につながるということもあって、すでに多くのお客様から引き合いがあります。ある大手企業では人材教育、育成の目的で、数万IDのお申し込みをいただきました」と話す。