個を尊重する風土がある。
だからKPMGは、進化し続ける。
KPMG/あずさ監査法人
TOP INTERVIEW
自らの努力と学びで、可能性はいくらでも拡げることができる。
4つのディフェンスラインを整備
―理事長に就任されてからのこの1年、まさに激動の年だったのではないですか。
昨年は、コーポレートガバナンスコードなどが導入されたことをはじめ、企業の情報開示にかかわる問題などにより、監査法人を見る目が非常に厳しくなりました。このことを前向きにとらえると、監査とはどうあるべきか、改めて企業側も考えるようになりましたし、企業と監査法人のコミュニケーションも活性化されました。日々の監査に企業がこれまで以上に真剣に対応し、監査法人の役割の重要性が改めて認識された部分もあります。それに対してどう応えるのか、監査法人も問われる。そういう時代が始まったと、いえるのではないでしょうか。
―あずさ監査法人としては、今後どう対応されていくのでしょうか。
提供する監査サービスの品質向上ということに尽きます。そのために私たちは、経営責任者(専務理事会および理事会)、品質管理部、監査事業部、監査チームという4階層で構成される「4つのディフェンスライン」の品質管理体制を整えています。品質管理部門はもちろん、各階層、各部門がそれぞれ責任をもって行うことで、法人全体で品質が徹底される組織体制となっています。
またITの高度利用によるデータ・アナリティクス手法の強化も推進しています。ITや統計学的手法を駆使して企業のデータを分析し、より迅速でクリアな監査手続や評価の自動化を行えるようにする取り組みです。AIなどの利用も見据えた最先端技術の研究を行う、次世代監査技術研究室も設置しています。
ますます高まる日本のプレゼンス
―KPMGグループにおけるKPMGジャパンの位置づけなどに変化はありますか。
英国のEU離脱決定に伴い欧州が新たな局面を迎えている中で、アジアの伸長がより顕著になってきていると感じます。そしてなんといっても日本のプレゼンスが大きい。それはKPMGグループにおいても同様で、アジア太平洋地域の監査の統括責任者は日本から出すようになりました。また日本企業の海外進出の増加とともに、アドバイザリー業務も拡大しています。それに応じて異なるバックグラウンドを持った優秀な人材の入社が年々増えてきており、これらの中途入社の人たちの今後の成長が楽しみになっています。
―人材ニーズは高いということですか。
その通りです。また採用を強化する一方で、社員の教育にも力を入れています。世界の主要都市だけでなく、金融ならニューヨークやロンドン、自動車ならロサンゼルスやケレタロおよびレオン(メキシコ)、エネルギーならヒューストン、というように産業別の戦略拠点にも人材を派遣するようにしています。またアジアでは、まずタイのインキュベーションセンターに1年ほど派遣し、そこで経験を積んだうえでインドやアフリカなどの新興国に派遣するプログラムも整えました。さらに海外研修にも毎年100人単位で送り出しています。
監査やアドバイザリー業務に対する社会の期待はますます大きくなっていますから、若い方は自分の未来を信じて飛び込んできてほしいと思います。努力と学びで自分の可能性はいくらでも拡げることができる。KPMG/あずさ監査法人には、その環境やカルチャーがあります。