あなたのお金は、働いていますか?

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お金を分けてから金融商品を選べ

「アセット・ロケーション」ではお金を三つに分け、各々の目的に沿った金融商品を選びます。一つめの分類は「生活資金」。ひと月の生活費×半年分が目安で、このお金はいざというときにすぐ引き出せるよう、流動性の高い商品…たとえば預貯金、MMF、MRFなどにしておきます。

二つめは楽しく暮らしていくために使う「ゆとり資金」です。住宅資金、教育資金、自動車購入資金など、使うことが決まっているお金なので、安全性の高い商品(例:預貯金、国内債券、債券型投信、貯蓄性の保険など)を使います。

アセット・ロケーションの三つめは「投資資金」です。手持ち資金から「生活資金」と「ゆとり資金」を差し引いて残ったお金が投資に回せるお金です。国内外の株式・債券、投資信託、REIT、コモディティ(商品)などを組み合わせて運用することになります。

リタイア世代と現役世代で異なる資産運用の考え方

お金の分類ができたら、「投資資金」についてのアセット・アロケーションを考える段階に入ります。定年退職を意識し始める50代から60代以降の「リタイア世代」と20~40代の「現役世代」とでは、資産配分の比率が若干異なるケースが一般的です。リタイア世代は、ある程度の資産が形成されていて、増やすことよりも資産価値を減らさない運用が主目的であることが多いのに対して、現役世代はこれから資産を形成していく、増やすための運用が一般的だからです。円高が基本トレンドの時代は終わったという考え方に基づいた、現在の世代別アセット・アロケーションの例と目標となる収益率は【グラフ】に示した通りです。

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