書類を整理することで得られること 「ミニマリスト」から学ぶ効率と集中力の上げ方
「サイズはコンパクトで場所も取らず、重量も軽い。小さいサイズの紙もスムーズにスキャンでき、読み取りスピードは速く、文字も鮮明。スキャンの際には白いページは自動で飛ばしてくれる。コードが好きではないのでWi-Fi対応しているのもうれしいですね」
「DS-560」はA4~A6までの異なるサイズの原稿給紙に対応し、サイズが違う原稿でも一緒に読み取り、各用紙サイズで切り出し保存できるため、効率的に作業ができる。もちろんA3サイズの原稿も読み取り可能で、たとえば、少し大きな新聞記事も半分に折ってセットするだけで、「分離/非分離レバー」でモードを切り替えれば、一面の原稿としてデータ化することもできる。
その中でも、土橋氏が特に評価するのが「継ぎ足し機能」だ。複数原稿の連続読み取り中に、動作を中断させることなく、続きの原稿を追加できるというものだ。この機能があれば、スキャン開始後に関連書類が見つかっても作業をやり直す必要はなくなる。
ノイズを徹底的に排除した結果、土橋氏の事務所は極限までモノが少ない。書類をスキャンして生まれた机の「何もない空間」。そこに今やるべき書類だけを置く。視界にはそれしか入らず、おのずと集中できるという。
「新しい何かを生み出す時に大事なことは、“空白を用意する”ことだと私は思っています。それがアイデアを生み出すきっかけになるのです」
整理する作業、日付けを自分のスケジュールの中にシステム化していく。そうすることで整理は仕事の一つに組み込まれる。そして、書類はスキャンして、とにかく捨てる。書類を整理する(流す)ことは、仕事に集中するための大切な環境づくりなのだ。