利益率22%!東横インは"非常識の塊"だった 創業家社長が語る「脱・値上げ」の行方
訪日外国人観光客(インバウンド)の増加を背景に、空前のバブルに沸くホテル業界。観光庁の統計によれば、2015年のビジネスホテルの稼働率は74%。80%台で実質満室と言われるなか、非常に高い水準に達している。
“濡れ手に粟”とばかりに、料金を値上げするホテルも多い。困るのはビジネスパーソンだ。予約が取りにくくなっているだけでなく、出張経費として認められる料金では泊まれなくなったという声もある。
そんな状況でも、インバウンド景気に左右されず、一定の料金設定を守り続けている“ビジネスパーソンの味方”とも言うべきホテルがある。東横インだ。
コンセプトは「駅前旅館の鉄筋版」
同社のコンセプトは「駅前旅館の鉄筋版」。駅前などの利便性の高い立地での展開と、1泊1人で約6000円というリーズナブルな料金を最大の特徴とする。主要な駅には必ずおなじみの、箱型に青いロゴの建物がある。そんななじみやすさ、わかりやすさも、東横インを広く知らしめている理由となっている。
最近では女性の宿泊や利便性の高さにより、レジャーや観光用途の需要も増えている。とはいえ、宿泊客の約40〜50%は出張などのビジネスパーソンであることには変わりがない。
東横インも他社に比べて幅は少ないもの変動価格を導入している。だが、10月からは国内すべてのホテルで「原則ワンプライス」制を導入する予定だ。規定の料金が1泊シングル料金で6800円ならば、値下げも値上げもせずに、ほぼ一定の料金とする。
ただし、一部のホテルでは休前日(土曜日や祝日の前日)はプラス1000円上乗せする方向で検討している。
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